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「…それでバレーやめちゃったの?」
「はい」
中学校の時の話
最後の大会が近付くにつれ、チームの仲がぎくしゃくしていっていた
主に私 対 チームメイトの構図だったけど
白鳥沢学園中等部から転校してきてしばらくは、すごいすごい、強いね、県大会出られるかも、なんて私を歓迎してくれていたのに
学年が上がって、邪険に扱われるようになった
私が出ることでチームは勝てる
だけど3年生で最後の大会だから、みんな出してやりたいという理由で私はベンチにすら入れて貰えなかった
あんたは、もう充分活躍したからいいでしょ
同じスパイカーの子にそう言われた
私だって3年で、本当は出たかった
相手はあの新山
あのブロックを嗤ってやりたい
そんな私の思いも虚しく、ストレート負けした
「当時のチームメイトは馬鹿だね!」
「え?」
「だって強いってわかってて入れない理由なある?」
及川さんはさも当然のように言う
私の欲しい言葉を真っ直ぐに届けてくれる
危うく涙がこぼれそうになったけど
「今なら俺しか見てないし、なんなら胸貸すよ!」
なんて言いながら私を優しく包み込んでくれた
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます!!!そう言っていただけるともっと更新頑張れます…! 本当にありがとうございます!! (2020年10月7日 20時) (レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:観月 | 作成日時:2020年10月4日 17時