抱きつき症候群 【御幸一也】

6話 御幸side ページ8

昼休み、倉持とご飯を食べスコアブックを見てたらクラスの男子に声をかけられた。


男1｢御幸、野球部のなんだっけ？マネージャーの...とにかく可愛い女の子が御幸のこと呼んでるぞ！｣



なんだよ、その説明。野球部のマネージャー...もしかして初音？


廊下の方を見てみると男子に囲まれてあたふたしてる初音がいた。



倉｢お前ら、あんま寄るなよ、困ってんだろ。｣



倉持が周りにいた男共を睨みつける。


それは俺の仕事なんだけど？



御｢遅くなってごめんな、なんか用だったか？｣


初｢これ、高島先生から合宿と練習試合のプリント...です。｣


御｢レイちゃんから？｣


初｢御幸先輩に渡せば配ってくれるからって。｣


御｢あ、おう。わかった。｣



じゃあ私帰りますねって初音が後ろむこうとした瞬間見えてしまった...



御｢初音...どうした？なんで泣いてんだ？｣


倉｢さっきどっか怪我でもしたか？俺が気づくの遅かったから...｣


初｢だ、大丈夫です。いきなり男の先輩に囲まれたので怖かったですけど、御幸先輩と倉持先輩の顔見たら安心しちゃって...｣


倉｢そ、そうかよ。｣


御｢ごめんな、無理させて。次からは部活のときでいいよ？｣



初音ってもしかして男性恐怖症だったり...



初｢わかりました、次からそうしますね。失礼します。｣



そう言ってニコッと笑って帰っていった。



倉｢初音ってよ、可愛いよな。｣


御｢え？あ、おう。｣



まさか、倉持...まさかな。

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