抱きつき症候群 【御幸一也】

5話 ページ7

昼休みノートを提出しに職員室へ立ち寄った。



高｢あ、Aちゃん！｣


初｢高島先生。｣


高｢悪いんだけど、これみんなに配っといてくれない？｣



合宿と練習試合のプリントか...


これ今じゃなくてもいい気が。



高｢上の学年は結城くん、御幸くんに渡してくれれば配ってくれると思うわ。｣


初｢わかりました。｣



とりあえず3年生の棟へ。


結城先輩ってどこのクラスかな？



小｢あれ？初音じゃん。何してんの？｣


初｢あ、小湊先輩。合宿のプリントを渡しに結城先輩の所に行く途中だったんです。でも、クラスがわからなくて...｣


小｢哲か...さっき教室行ったけどいなかったから俺が預かって配っとくよ。｣


初｢え？いいんですか？お願いします。｣


小｢はーい。あ、そうだ聞きたいことがあるんだけど。｣


初｢何でしょう？｣


小｢初音ってさ、御幸と付き合ってるの？｣



私が御幸先輩と？あ、抱きつかれてるから勘違いされてる？



小｢どうなの？｣


初｢付き合ってないですよ。｣


小｢ふーん。まぁ、いいや。じゃあね。｣


初｢あ、はい。｣



あ、御幸先輩のところ行かなきゃ。



小(御幸の片想いか。)

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