抱きつき症候群 【御幸一也】

13話 ページ15

沢｢初音さん見てくれ！｣



中間試験が終わり、テストが返ってきた。


沢村くんがテスト用紙を持って私の方に来た。



沢｢テスト、俺にしてはいい点取れた！初音さんのおかげだ！｣



沢村くんは60点のテストを私に見せる。


ちなみに入試の後の課題テストでは35点で赤点スレスレだった彼。


それに比べたらすごいこと。



初｢すごいね、頑張ったね！｣


沢｢おう！｣


春｢栄純くんすごい！｣


沢｢だろ！春っち！｣


初｢さて、部活に行かないとね！｣



着替えてグラウンドに来たら沢村くんがテストを先輩達に見せびらかしていた。



沢｢どーですか！俺もやればできる子なんです！｣


御｢初音のおかげでだろ。｣


倉｢初音がいなかったらお前赤点だったろ。てか、俺よりいい点とってんじゃねー！｣



倉持先輩、点数悪かったのか...



倉｢俺も初音に勉強教えてもらおうかな？｣


春｢いや、先輩ですし。｣


小｢中間テストも終わったし、次は球技大会だね〜｣



小湊先輩が私の横に来て言う。



初｢そんなのありましたっけ？｣


小｢現実逃避してないで対策立てなよ。なんの競技に出るの？｣


初｢人数合わせで野球になりました。｣


小｢へぇ〜いいじゃん。ポジションは？｣


初｢一応投手になってます。｣


小｢へぇ〜責任重大だね。投げれるの？大丈夫？｣


沢｢なんなら俺が投げ方教えてやろうか？そうだ！クロスファイヤーなんでどうだ？｣


倉｢そんなの投げれるわけないだろ！御幸ちょっと受けてやれば？｣


御｢別にいいけど...投げれるかね？｣



御幸先輩、にやにやしながらこっち見ないでください！

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