＿＿奪ってもいい？？

STORY.4 ページ5

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A



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｢送ってくよ｣




部活が終わって帰る用意をしていた時に一也が言った



いつもは友達と帰っているんだけど今日は部活が終わる時間が遅くなっちゃって1人で帰る予定だった






なんだ、案外いいやつ、



｢こんなんを襲う奴はいないと思うけどな｣



じゃなかった





｢こんなんってなんですかー？私はものですかー？
ねえ、一也くん？｣





｢はいはい、わりぃわりぃ｣





そう言って一也に手を引っ張られて出ていく





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門を出ようとしたら、


｢おーい！葵ー！会いにきたよー！｣




大好きな声が私を喜ばせた







｢お、鳴じゃん｣



｢一也！久しぶり！｣



一也と鳴との会話、久しぶりに見た気がする





｢葵は俺が送ってくね！｣



鳴がそう言って私の手を引っ張って自分の方に引き寄せる






パシッ




一也が無言で私の反対側の手をとり、うつむく







｢え、えと…一也…？｣





パッと顔を上げ





｢あ、えと、わりぃ｡また明日な、葵｣




何か言いたそうな顔でそう言った





｢うん！また明日！ばいばいっ！｣





一也に手を振り鳴と帰った





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