＿＿奪ってもいい？？

STORY.22 ページ23

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A


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朝、今日は早めに登校した


だっていつもの時間だと一也に、会っちゃうし…



朝早くから会っちゃったら絶対にいつも通りにできないしさ〜



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…なんで朝から一也のことなんだ…？



ま、昨日のことはどうせ冗談でやったんだろうしな



そんなことを思っていたら教室に来ていた



自分の席に座り、色々考えてしまう


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一也が来たらどうするとか、いつも通りにいこ!とか自分に言い聞かせる

うん、昨日のことは冗談でやったんだ




そう、それでいこう




数分後、倉持と共に一也がやって来た




平然としろ、平然としろ、平然としろ


何回も何回も呪文のように唱えて一也に挨拶を返した


｢おっはよ〜｣



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どうかな？大丈夫かな？いつもの自分かな？



なんか一也がほんのちょーーっと悲しそうな顔してる気がするけど気のせいだよね





あ、てか、


｢昨日みたいな冗談やめてよねっ｣




いくら一也でもドキドキしちゃたもん



鳴と一也には言わないけどさ




てか、鳴には絶対このこと言わない


絶対怒鳴られるもん！！！




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｢Aちゃん！ちょっといいー？｣



他のクラスの女子に呼ばれてその子の元へ行く



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正直、助かった



あれ以上あそこにいたらきっと平然とできない




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呼んだ子が色々話してくれるけど全然、頭に入ってこなくて｡



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＿なんでこんなにドキドキするの？昨日のことなのに｡



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｢奪ってみりゃあ、いんじゃねぇの？｣



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倉持が一也に言ったその言葉を

私は
『まだ』知らない＿＿



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