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黒い笑み ページ5

Aside



「鏡花を返して!」

隆一「残念だけどそれは出来ない
まぁ、君が私のところに来るって言うなら
話を別だけど…?」

「…っ!」

太宰「随分と卑怯な真似をするんだね」



太宰が私の前に出て隆一を睨む

その目つきは四年前と変わらず
物凄い威圧と殺気が込められていた



隆一「君があの有名な最年少幹部の太宰治か…
確かにマフィアらしい目つきだね」



普段は仮面のせいで表情が
読み取りにくい

けど今ははっきりわかる

今隆一はそんな太宰に対して
余裕の笑みを浮かべている



隆一「さぁ、鏡花を返してほしいなら
僕と一緒に来るだ…A」

?「んなことさせるかよ!!!」



巨大な岩石が空から落ちてきた

こんなことが出来る異能力者は
私が知る限りではたった一人



中也「さっきは良くもやってくれたなぁ…」



中也だけだ



太宰「うわっ…最悪」



太宰は中也の顔を見るなり顔を顰めた
見るからに嫌そうである



中也「俺だってテメェに会いたくねぇよ!」

太宰「じゃあなんで此処にいるの?
Aは私が守るから帰ったら?」

中也「あぁ?!テメェにA任せるほうが
もっと嫌に決まってるだろ!」

隆一「……あぁ、五月蝿いのがまた来た」ボソッ

中也「…もう逃さねぇぞ、隆一」

隆一「…………」



隆一と私達との間に
緊迫した空気が流れる



隆一「双黒相手となると僕も遅れを取りそうだ
ここは一旦惹かせてもらうよ」



そう言って鏡花を置いて
どこかに消えていった



「鏡花!!!」



私は鏡花のもとへ駆け寄る



中也「…なんで鏡花を置いていったんだ?」

太宰「さぁ、普通は鏡花ちゃんを連れて
逃げるところだろうね…」

「…そんなこと今はどうでもいいよ
鏡花が無事ならそれで……」



私は気を失っている鏡花を
優しく包むように抱きしめた



「よかった……」

太宰「さて、私は敦くんを連れて帰らないと
……A帰ろうか」



そう言って太宰は
気を失っている敦を背負い歩き出す



「中也、今日はありがとう」

中也「いや、俺は別に何も……」

「じゃあね」



中也にそう一言告げて
私は鏡花を横抱きにして太宰のあとを追う



中也「…………やっぱり太宰なのかよ」ボソッ



中也が最後に何か呟いたように聞こえたけど
その内容は私の耳には届かなかった

闇の花の決意→←忌まわしき過去2



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ミルクチョコ - れいかさん» そう言っていただけると書く力湧いてきます!!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - 宮園 瑛里華さん» ありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 私、文スト大好きで、しかも太宰さん推しです!すごくこの作品好きで、楽しみにしています! (2019年8月6日 22時) (レス) id: 691c487e62 (このIDを非表示/違反報告)
宮園 瑛里華(プロフ) - すごく楽しいです!続きが気になります!更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年7月17日 2時) (レス) id: e2d3d76e70 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - ご指摘ありがとうございます!!確かにドッグスで犬達てすもんね(汗)これからも精一杯がんばりますので最後までお付き合いくださいm(_ _)m (2019年7月13日 12時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクチョコ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月8日 0時

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