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忌まわしき過去2 ページ4

敦side



霧の向こう側にあったのは

僕が忘れたいと、逃げたいと
今も尚願い続けている忌まわしい過去の記憶


?「愚図はさっさと死ね」

?「死んだほうが人様のためよ」


やめてくれ、もう、僕を縛らないでくれ
僕はもうその場所とは違う場所にいるんだ


敦「僕は…僕はっ……僕はっ!!!」


?「貴様のような奴に生きる価値などない」

敦「あ…あぁあ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」









−−−−−−−−−−−−−−−−−−
鏡花side


目の前に立つ黒い影
影たちは私の側で囁く


?「夜叉はお前の両親を皆殺しにしたのだ」

?「そして夜叉はお前自身…」


わかってる…そんなこと
夜叉は私の異能…つまり夜叉と私は一心同体


?「両親を殺したのはお前なんだ」

鏡花「や、めて…」

?「お前のせいで……両親は死んだんだ」

鏡花「やめて!!!」



逸らしたかった、忘れていたかった

両親を殺したのは自分ではないと
思いたかった



鏡花「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」









−−−−−−−−−−−−−−−−−−
隆一side


僕の作り出した霧に包まれた暗闇の公園で
頭を抱えうずくまる敦と鏡花


隆一「はぁ、もう、壊れたか…脆いな
楽しむ時間すらなかったよ…」


おっと、目的を忘れる所だった


隆一「鏡花、僕と一緒に来てもらうよ」


僕は鏡花を抱き上げ
連れて行こうと歩き出した


「待ちなさい!!」


聞き慣れた声だ

威勢がいいように聞こえるその声に
隠れている恐怖の色

僕はこの声が大好きだ

この声を聞くと無性に
声の主を苦しめたくなる



隆一「やっぱり霧だとバレやすかったか…
さっきぶりだねA」

「…………」





−−−−−−−−−−−−−−−−−−

あれ?中也どこ?って思った人!
ちゃんと次回出てきます!

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ミルクチョコ - れいかさん» そう言っていただけると書く力湧いてきます!!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - 宮園 瑛里華さん» ありがとうございます!!頑張って更新していきます! (2019年12月11日 10時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)
れいか - 私、文スト大好きで、しかも太宰さん推しです!すごくこの作品好きで、楽しみにしています! (2019年8月6日 22時) (レス) id: 691c487e62 (このIDを非表示/違反報告)
宮園 瑛里華(プロフ) - すごく楽しいです!続きが気になります!更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年7月17日 2時) (レス) id: e2d3d76e70 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ - ご指摘ありがとうございます!!確かにドッグスで犬達てすもんね(汗)これからも精一杯がんばりますので最後までお付き合いくださいm(_ _)m (2019年7月13日 12時) (レス) id: 7bad47f6ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクチョコ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月8日 0時

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