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不気味な笑い声 ページ7

Aside


夜の静かな街の路地裏で
私達は合流の約束をしていた

芥川は時間通りに来た

だけど

……風見がなかなか来ない



「あの子…何してるのかしら」



私がブツブツと時計を見ながら
愚痴を言い始めてから十分後



風見「桜内〜おまたせ〜」



相変わらずの能天気で登場した風見

彼女のこの時間を守らない性格は
出会った当初から変わってない



「30分遅刻よ、風見」

風見「ごめん、ごめん…ん?その人は…」

芥川「僕の名は芥川…ポートマフィアの狗だ」

風見「……ププッwえ?wこの人莫迦なの?w
自分で狗とか言ってるけどw大丈夫w」←




風見、草を生やすな草を
てか生えすぎて何言ってるかわかんないから←




芥川「……(#^ω^)ピキピキ」

「あ、芥川、落ち着いて」

風見「ブハハハw今日一番の笑いだわw」

「風見、笑わないの」



私は今にもキレそうな芥川をなだめる

なんでこの子は思ったことをすぐに
口に出してしまうのだろうか



いや、まぁ…私も思ってたけど

芥川って馬鹿なのか賢いのか
イマイチわかんないのよね

自分で狗とか普通は言わないよね…うん




「まぁ、でも芥川は頼りになるから」

風見「桜内がそう言うなら
で?今回のこの仕事をするのはこの三人?」

「えぇ…私達三人だけよ
そもそも他に仲間がいたところで
今回ばかりは足手まといなだけよ」

風見「相変わらず仕事人間だね〜桜内は」

「はぁ、そんなことはいいから作戦開始よ
風見、芥川お願いね」

風見「了解です」

芥川「人虎は必ずや僕が……」





私はあとのことは二人に任せて
誰もいない古い倉庫に移動した

今回の探偵社皆殺しの舞台を整えておかないと

この場で人虎を捕まえ、探偵社を皆殺し
ふふ…想像しただけで楽しくなってきたわ




「太宰、貴方にも味わわせてあげる
大切な人に置いて行かれる絶望と苦しみを
ふふっ…あははっ…あはははは」




静かな夜の倉庫に
私の不気味な笑い声が響き渡る

明日夜の月は満月

作戦決行にはうってつけの日




「月の光の導きのままに…ふふっ…」



明日夜の満月はきっと
血のように真っ赤な綺麗な満月ね

胸騒ぎ→←彼女のこと



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ミルト* - ミカドさん» ありがとうございます!!面白いって言ってもらえるのが一番嬉しいので今めっちゃ舞い上がってます(笑)これからも頑張りますので、何卒宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年2月21日 0時) (レス) id: 02400200e5 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - とっても面白くて、とても気にいりました!!これからも続きを楽しみにしています!頑張ってください!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルト* | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年2月1日 13時

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