君の願いを叶えるには。vol.5

#201 莉「C組も大変そうだね......」 ページ19

ななもりside

「分かる、分かるぞ！先生もやりたくなかった
！だけどな...女子がうるさかっただろ！？この件に関しては七星、お前の責任だからな！？」
「そやで！！なーくんの猫耳が見たいが為に女子達が満場一致(遠井さんは除く)で猫耳に決まったんやから！！」


「ジェルも男子達にカフェにすれば予算下がるって唆しただろ！観念して仕事しろ！俺も嫌々猫耳付けんだから！」←
「あ゛！！？」
「やんのか！！？」

一気に険悪ムードに入る俺達の間に遠井さんがキレながら割って入る。


「てめぇら喧嘩してる暇があんなら準備手伝えよ！！！！！！」

「「「すみませんでした」」」

......そう、1年C組の出し物。それは"猫耳カフェ"である。


男も女も先生も←関係無しに猫耳を付けて接客をする。


「(ガチでやりたくない...)」


下手したら体育祭より嫌になるかも。文化祭。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
るぅとside

「似合ってるよ！会長！！」

目をキラキラさせながら僕に親指を立てるクラスメイトの女子。

......これ程までに嬉しくない褒め言葉があるだろうか。


劇の主役をやる事になった僕は女子姿に慣れる為、朝から女装しろと言われたのだ。

劇は夕方からなのに。

「(......でも)」


肩より少し長いウィッグはストレートに。少し毛先をふわふわさせている。

しかも、僕の願いでグラデーションのように毛先は青みがかった感じになっているのだ！

全体的にはいつも通りの黄色だけど...毛先にいくに連れて水色に変わっている！

自然な感じにまとまったからとっても嬉しい！！だって水色だよ？ころちゃんとお揃い！

...まぁそんな所で、今僕は「女子」となっています。

さとみくんは同クラだからしょうがないけど...せめてころちゃん達には見られたくな...

「るぅとー！ジェルとなーくん連れて来たー！」


「(ふっざけないでくださいあれ程連れてくんなって言ったのに！！！？)」


光の速さで振り向くと、さとみくんの後ろからなーくんとジェルくんが歩いてくる。
僕の着替えを手伝ってくれた女子2人はイケメン達が来た事にキャーキャー言って逃げていった。

「(え...なんで逃げてくの...？)」

疑問に思いながら逃げていく姿を目で追っているとジェルくんが笑顔で話しかけてくる。

「お、可愛い子やな！A組にこんな子おったんなら教えてくれれば良かったのに。...ってかるぅとなんてここに居ないで？」

#202 さ「神木琉子。少し名前を変えてみると？」→←#200 る「200話達成！ピッタリになるように頑張って調整しました！始まります！文化祭編！！」

らっきーすとぷりめんばー！

るぅとくん＆ジェルくん

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