#202 さ「神木琉子。少し名前を変えてみると?」 ページ20
るぅとside
え、バレてない...?
「可愛い」と連呼するジェルくんを驚きつつ見つめているとなーくんがこちらに近付き、口を開いた。
「ねぇ!名前、何て言うの?」
「(バレてない!!)」
助かったような何処か悲しいような...そんな複雑な思いを抱えながら、1つ咳払いをする。
「......んんっ、神木琉子です(裏声)」
「は?」
僕の可愛い女声にさとみくんが少し引きながら低い声を出す。
まぁこの場で僕の正体を知っているのは彼だけだからその反応も仕方ないと思うけどさ...?
「......?かみきるこ?聞いた事無いな...」
「当たり前だよー、テストは中間を維持して目立たないようにしてるから(裏声)」
「え?何で?」
予想通り質問を繰り返すなーくんに微笑みかけて言葉を紡いだ。
「私、中学の頃ハーバード大学に留学を薦められたんだけどモデル目指すからそれをほっぽったの(裏声)」
「ハーバード大...学?中学の頃?」
「そうそう!だからもう目立たないようにしなきゃなーって!ちなみに好きな人も居るからここから離れたく無いって思ってね(裏声)」
長文かつ早口でまくし立てる僕に3人は各々驚いていた。
「......好きな人?」
「天才少女やったんか...」
「よーくもまぁそんな嘘はったりをべらべらと...」
ボソリと呟いたさとみくんを睨みながら僕は2人に「そう!」と信じ込ませようとする。
「き、気軽にるぅ子って呼んで!?」
「...るぅ子ちゃんって何か、るぅとくんに似てるよね」
「あー、それ思っとった」
...ギクリ。
肩を震わせ、目を逸らす。
「...る、るぅとくんって会長の事...?全然、全く似てないよ?彼、それ程顔もカッコよくないし」
「あれ?るぅとは学校1のイケメンらしいけどなぁ...まるで自分の顔面偏差値だけは否定しているるぅとに似て...」
「......もう、さとみくんうるさいなぁ♡(超裏声)」
バシッ
「いった!おまっ...るぅ...子!!ざけんな!」
「私と会長は全く似てないからね!覚えといて............」
彼等を納得させるように僕がトドメを刺そうとした時だ。
「え、るぅとくん!?」
「...............は?」
1番会いたくない人が来てしまった。
恐る恐る振り返る。
ドアの所で立ち尽くしている彼につい言葉を漏らしてしまう僕。
「......こ、ろちゃん」
その一言でなーくんとジェルくんも僕の顔を見つめる。
ただ1人、さとみくんは呆れながらに頭を掻いたのだった。
#203 ジ「るぅとのイラスト載せたって!?いや俺も頑張れば女声出来るし可愛いんやからな!?」←→←#201 莉「C組も大変そうだね......」
らっきーすとぷりめんばー!
るぅとくん&ジェルくん
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴音(プロフ) - はちみつ。さん» はちみつちゃん!!ボードで話してたけど!おひさ!!ボードで話してたけど!←あっりがとぉぉ!お楽しみに!! (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青&黄は永遠ですよね...(脳死) (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - すずちゃん!!!すき!!!I LOVE YOU!てか久しぶり!続編も楽しみにしてまぁぁぁあす!! (2021年1月17日 8時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 鈴音さん» 有難う御座います!URL貼れるように、頑張ります!僕も青君と黄君は最推しです! (2021年1月10日 22時) (レス) id: 844fa85ee9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青くんと黄くんは最推しなのでつい純粋に書いてしまいますw貼れる時に貼ってくれれば名前だけでも大丈夫ですよ! (2021年1月10日 11時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴音 | 作成日時:2020年7月19日 10時