memory81 ページ25
次の日、私は真っ青だった。私が人を殺した事がバレる。
朝のホームルームが始まる。ホームルームが終わり先生からの呼び出しをまだかまだかと待つ私。そんな時、私は盾子に呼ばれた。
「アンタが殺したんだよね。評議委員会の2人」
彼女は見ていたのだ。私が殺す瞬間を。
「あぁ。安心して。死体はアタシが処分しといたから」
処分?どういう意味だ?なんで?江ノ島盾子が得する事なんてないのに……。
「だって言ったじゃん。アンタは“こっち”側だって」
「アンタは世の中に絶望してるんでしょ。自分の欲しいモノの為ならなんだってするんでしょ」
「その証拠にアンタはあいつらを殺した」
「絶望だよね。世の中、絶望しかないよね。しかもアンタは殺人をした」
「警察にバレるかもね。ねぇ……アタシならアンタの望む世界を造れるかもよ。アンタの大切な奴らを一生アンタと居られるようにできるかもよ」
盾子は……私の目の前にいる江ノ島盾子という少女は私に手を差し出す。
嫌らしい目で、憎らしい目で、そして満面の笑みで私に手を差し出す。
私は彼女の手に自分の手を重ねる。きっと後戻りはできない。だけど、それでいい。
「ようこそ。やっぱりアンタは“絶望”側だわ」
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作者名:深夏 | 作成日時:2014年5月28日 20時