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act.4 ページ6

「なあ、夢ノ咲で魔王とか神様とかカリスマとか言われてる人っている?黒髪で赤い目の。」




教室に戻り、席に座ってパンを開け、なんとなくさっきの男のことを聞いた。




「......もしかして朔間のこと?」




「え、朔間って誰?リツくん?」




泉はポカンとして千切っていたパンを一欠片落とす。もったいないなー。俺はそのパンを拾ってティッシュで包むついでに泉に豆鉄砲でもくらっちゃった?と聞いた。




「拾ってくれてありがとねぇ。でも俺は鳩じゃないし!飛鳥、朔間のことホントに知らないの?朔間零だよ、朔間零。くまくんのお兄ちゃん」



「へー、リツくんってお兄さんがいたんだ。
そんなに有名なの?朔間零って」



「......有名っていうか朔間は夢ノ咲の今の生徒会長だよ。一個上の先輩でチョー天才のスーパースター。」




あの男は先輩だったのか。そう言えばネクタイが三年の色だった気がする。スーパースターと言われているのにも納得がいく。朔間先輩の周りだけ空気感が違ったし。




「ちなみに軽音部だよ。部活でも音楽系するとか立派な社畜だよねぇ。いや、アイドル畜?まあ、どうでもいいや。あれ?そういや飛鳥は何部だったっけ」



「バスケ部だよ。バスケットボール部!
ひどいよぉ。泉は俺に興味ないんだ!」



「あーもう!うるさいんだけどぉ。だいたい俺が興味あるのはゆうくんだけだし飛鳥が何部かなんてどうでもいいの!」



「うわ、でた。ゆうくんLOVE男」



「飛鳥には特別にゆうくんの素晴らしいところを一つずつ丁寧に教えてあげるよぉ〜」



頰を赤らめながら泉がマシンガントークを始める。こうなったらもう止められないんだよなぁ。大体、ゆうくんの同担拒否勢のくせにゆうくんを人に語りたがるんだから困った人だよね。一回ゆうくんに会ってみたいって言ったら急にスンッて無表情になったし。それまではすっごい可愛らしく笑ってたのにだよ!ホントに驚き。




泉の話は右から左に流して朔間先輩のことを考える。美人な人だったなぁ。カッコよかったし。でも、階も違うし部活も違うしもう話すことは無いんだろうな。自分から会いに行こうとは思はないしね。朔間先輩のことを完結させて次の授業のことを考える。


ヤバ、予習してない。どうしよう。
なんて考えているうちに朔間先輩のことはすっかり忘れていた。俺はどんなに衝撃的なことでも自分の中で完結したら興味ないことはすぐに忘れるタイプなのだ。

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蒼井 - 月夜 黒輝さん» ありがとうございます!俺様と我輩もどっちも素敵ですよね〜。更新再開したのでこれからもよろしくお願いします! (2019年7月14日 10時) (レス) id: ff348a2def (このIDを非表示/違反報告)
蒼井 - サクさん» ありがとうございます!精一杯頑張るのでこれからもよろしくお願いします! (2019年7月14日 10時) (レス) id: ff348a2def (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - 凄く好きです!自分も推しは朔間先輩です!俺様ちゃんもいいし我輩もどっちも好きです!大好きです!続きが欲しいです!更新再開希望です! (2019年7月11日 0時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
サク - 面白いです!更新、頑張ってください!応援してます (2019年2月15日 21時) (レス) id: 5e249cc371 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼井 | 作成日時:2019年2月1日 20時

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