邂逅 ページ10
医務室を追い出されたAは図書室に行く気にも談話室に戻る気持ちにもならず、医務室前の中庭でDADAの教科書を広げた。
(…闇の魔術に対する防衛術、苦手なんだよなぁ。戦うとかわたしには無理だな)
ぼーっと内容もほとんど入らないまま、教科書をめくっていると、後ろから声を掛けられた。
「医務室じゃないところに居るなんて珍しいね」
振り返ると、そこには鳶色の髪の少年がいた。
「マダム・ポンフリーに追い出されたの。課題を終わらせるまで出禁です！ってね。
DADAとっても苦手で全然終わりそうにないの」
「リーマス、医務室仲間か？」
からかうように遠くからシリウスが声を掛ける。
リーマスはシリウスに曖昧な返事をする。
「友達が待ってるわよ、行かないの？」
Aはシリウスの言葉に、困ったような笑みを浮かべる。
「ごめんね。…僕で良ければ後で手伝おうか？」
「え？…いいの？」
今までお互い顔見知りではあったが、話した事のなかったリーマスからの誘いに、驚きつつも、課題が終わらず困っていたAは飛びついた。
「こう見えて得意科目なんだ。じゃあ、放課後図書室で！」
そう言うとリーマスは彼の友人達の元へ走っていった。
思ってもみなかった展開、ずっと気になっていた彼の方から話しかけられて、まさか勉強を教えてもらうなんて。
なんだか驚きで、Aの頭の中はフワフワとしていた。
おかげで、午後の変身術の授業はいつも以上に上の空で、カエルを小瓶に変えるはずが、ゲコゲコうるさく鳴かせるだけで、ちっとも硬くもツルツルにもならなかった。
「ミス・A、あなた私の説明を少しでも聞いていましたか？」
「…すみません」
「あなたは授業態度をもう少し改めるべきですね。今日の授業内容について、羊皮紙1巻にまとめてきなさい」
ため息をついたマクゴナガル先生からは、追加の課題を出された。
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麗(プロフ) - 34ページも同じく名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 16ページ 多分なんですけど、名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2021年1月17日 10時) (レス) id: 78ad243e0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年11月28日 20時
