拒絶 ページ41
医務室には、今までだったら会いたくて仕方なかった、けれど今は一番会いたくない人がいた。
「リーマスおかえり……っ、すごくひどい怪我！」
Aは扉の開く音に振り向きながら、僕の様子を見て、酷く顔を歪める。
「すぐにハナハッカを準備しますからね！」
マダム・ポンフリーはテキパキと傷の手当てに使う物を準備し始めた。
ベッドに腰掛けると、Aは寄り添うように傍に来て、徐に僕に手を伸ばす。
「あの授業の後だったから心配してたの。こんなにひどい怪我して戻ってくるの初めてだよ。…つらかったよね、わたしに出来ることはある？」
その指先が頬に触れる。あまりにも優しいその温もりに胸が高鳴る。
僕はあまりにも脆く、揺るぎそうになる心を無理矢理押さえつける。
そんな風に触れられたら、また夢を見てしまうじゃないか。
馬鹿な僕は、勘違いしてしまうじゃないか。
自らの思いを振り払う為に、彼女の手を払う。
「君もあいつらと同じように思ってたんだろ………もう僕に近づかないでくれ
＿＿君が居ると迷惑なんだ」
口を突いて出てきたのは拒絶の言葉。
表情が剥がれ落ちる。
刹那、Aは弾かれた様に立ち上がると医務室を出て行ってった。
僕は、呆然とその後ろ姿を見つめる事しか出来なかった。
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麗(プロフ) - 34ページも同じく名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 16ページ 多分なんですけど、名前変換が出来ていないところあります。 (2021年2月4日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
琴葉 - これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2021年1月17日 10時) (レス) id: 78ad243e0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2020年11月28日 20時
