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「初めまして。私はビア王国空軍上級大将のオスマンと申します。普段は外務庁長官として各国に出向いているので、あまり城には居ませんが、気兼ねなく話しかけてきて下さいね」
「初めましてオスマン様。私エルリカ・Ｄ・ダールベルクと申します。オスマン様にそう言って頂けるなんて、とても嬉しいですわ」
優雅な微笑みを浮かべあう二人に、その場に居合わせた鬱は「何あれこわ……(小並感)」と遠目から見ていた。
それから二言三言言葉を交わしたが、どちらも分厚い猫を被り一向に本題へと進まない。少女に猫を被っているという自覚はあまり無いようだが。
「………………やぁめたっ。折角帰ってきたんやもんもっと楽にしたいわぁ」
「ぇ？」
「んふふ、不意打ちの感情は顔に出やすいんやなぁ可愛いわ。安心しちょっと揶揄っただけやで。やから皆に接するみたいに俺にも接して欲しいめう」
「め、めう？」
「めう！」
ニコニコ笑っていたと思えば、口調が爽やかで礼儀正しい青年から他の幹部と同じような訛りに変わり、変な語尾が着くようになった。
当然少女は困惑した。頭がらしくもなくこんがらがっていた。最初と今の落差が激し過ぎるのでは？？
「マンちゃんあんまいじめんといて。この子純粋なんやから」
「いじめてへんで。まぁでも、純粋なのは分かるかな。だからこその俺やろ？」
仲介役に入る鬱に、オスマンは薄く笑みを浮かべて自分を指さす。だからこそ、という言葉が引っかかった少女は、控えめに手を挙げて自信が無い小さな声で尋ねた。
「オスマン様が今回の先生なのですか？」
「そう、俺がエルリカちゃんの交渉術を鍛える先生です。まぁ後は社交界にいる貴族達の裏の情報とかかなぁ」
「ビシバシ鍛えてくからな」
「がっかりさせんといてな」
態とらしい程の綺麗な笑みを浮かべると、ぐっと少女に顔を近付け囁く。
その顔に張り付いていた笑みは消え、糸目がちだったエメラルドの瞳は、品定めをするかのように少女を写していた。
「──……まさか。先生ともあろうお方に失望させるなんて無礼な事はしませんわ。御安心くださいませ」
それは宣戦布告であった。
「この国の外交官ともあろう御方が、私の実力も測れないんですか?そんな事する訳ないでしょう」
強かである
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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (2020年4月17日 19時) (
レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました！笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました！ 更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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