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それでも 23 ページ25
(Aside)
しばらくして、祥くんが退部することになった
しかも、征くんからの強制退部
「待ってよ、祥くん!」
「あ?なんだ、Aか」
焼却炉前に立っている祥くんをみつけた
「辞めるって…ほんとなの?」
「ああ」
「なんで…!!」
「しゃーねーだろ、赤司からの強制だぞ?天地がひっくり返っても、あいつの意見を変えることなんてできやしねーよ」
「私が説得するから!」
「無理だよ」
「でも…」
「でもじゃねーよ!無理だっつってんだろ!」
「…っっ!!」
焼却炉にバッシュを投げ入れた
「あ…っ」
火の明かりに照らされる祥くんの横顔はどこか悲しげで
「バスケ、続けるよね?」
「あ?」
こんな時に聞くのは不謹慎かも知れないけど、聞かずにはいられない
目の前から消えてしまいそうで
「今は辞めちゃうかもしれないけど、高校生になっても続けるよね?」
祥くんの顔が少し曇る
「…さあな」
その言葉だけ残し、祥くんは私に背を向けて去っていった
その背中はどこか孤独だった
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作成日時:2014年9月13日 1時