男士 ページ12
12.男士
刀剣男士の強さは、練度と霊力の掛け算で決まる。
つまり、主の霊力が強いほど彼らも強くなるのだ。
｢私、もともと霊力が強いわけではなくて…だからみんなには迷惑をかけっぱなしで｣
喫煙ブースのガラス越し、彼女は言った。
｢今回は他の本丸にまで…本当に情けないです｣
肩を落とす彼女の隣で、一期一振が唇を噛み締めている。
あぁ愛されているんだろうな。そう思った。
｢人には得手不得手ってものがあるでしょう｣
｢あんたは計算が俺よりもできねぇな｣
｢黙れ｣
余計なことを言うなと、私は兼定に視線を突き刺す。
｢そうじゃないんです。私は、私のせいで男士たちを危険に晒し、歴史を守れないことが悔しいんです｣
壁に持たれて立っている兼定をチラリと見る。
私のことを気に食わないと言った。それなら受けてたってやろうと久しぶりにワクワクしたものだ。
それじゃ、ダメなのだろうか。
｢私たち審神者は、彼らに肉体と心を与えます｣
｢…え？｣
｢彼らがいくら私たちの霊力を依代にしているとはいえ、彼らは人間なんです。自分で考え、選ぶことが出来る。その刀剣男士たちの選択を、働きを。審神者は真っ先に受け入れなければならないと思うんです。それが結果的に間違いだったとしても｣
勿論間違いは正さなければならないし、受け入れるというのは鵜呑みにするという意味ではない。
｢彼らは独立した個々の人間。それを十把一絡げにして自分そのものとみなすのは適切ではないと、私は思います。あくまで私個人の意見ですけど｣
彼女と別れて廊下を歩きながら、兼定はぼそっと言った。
｢あんたは、俺たちを人間だとみなすのか｣
｢当然でしょ。何？違うの？｣
｢…人間っつぅものの定義がよく分かんねぇんでな｣
たとえそれを私が説明してもきっとこいつの頭じゃ理解できないだろう。
だから、しばらく考えて…
｢あ、そーだ｣
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切れかけミサンガ(プロフ) - 孤縷さん» うわっ本当だバカがバレてますね…ご指摘ありがとうございます、他にも何かあれば仰ってください！ (2018年1月29日 19時) (
レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
孤縷 - あの…15ページで、１日に10本なら1ヵ月では300本ではないでしょうか。一年でも3600本になりますし。なんか偉そうにすみません。続編でも頑張ってください! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 6e76e80232 (このIDを非表示/違反報告)
切れかけミサンガ(プロフ) - *posu*polejumpさん» 有難うございます！少しだけお待ちください_(:3 」∠)_ (2018年1月29日 6時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - 続編頑張ってください！！ (2018年1月28日 18時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：切れかけミサンガ | 作成日時：2017年12月27日 11時
