【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -5- (ページ4)

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ストーリー -190- ページ4

「それじゃあ私がこの一袋だけをリーに渡してくるわ。二人からって言ってね。効かなかったら二人が持ってるから受け取りに行ってって伝えてくるから、いいわよね？」

ミサキがニコニコ笑いながら言うとフレッドとジョージは顔を合わせてひそひそと笑うと頷き-それじゃあ頼んだ-と笑った。

「その代わり、もしもよ。もしも嘘だったら二人のことしばらく許せなくて、話すこともなくなって、ハーマイオニーたちやお姉ちゃんたちとだけ過ごすけどいいよね」

二人に向かって手を振りながらリーがいるという廊下に向かって歩き出すと、二人は慌てて実咲の肩を掴んだ。

「ハニー、やっぱりやめておこう？」

「一緒に談話室へ行こうよ、ね？」

ミサキの体の向きをグリフィンドールの寮へ向かうように方向を変えて後ろから二人で優しく背を押す。

ミサキが振り返ると二人が無理矢理作った笑顔でミサキの顔を見た。

「なにか言うことない？」

「「嘘ついてごめんなさい」」

頭を下げる二人に袋を返しながら-やりすぎ注意-と言うと二人は渋々袋を受け取った。

三人で学生寮に向かって歩き出す。

「でもさ、きっと面白かったと俺は思うんだよ。水を飲んだらあら不思議。ゲップが止まらなくなっちゃった！ってね」

「なにが面白いのよ、あんなにたくさん飲んだらしばらくゲップが止まらなくてつらかったはずよ」

ミサキは不貞腐れたように言いながらロンのことを思い出す。

ジョージがミサキの肩にかかった髪をさらりと流す。

「リーが聞いたら喜ぶかもな。心配してくれたって言って」

「私が心配したからってなんで喜ぶのよ」

「知らないの？あいつ、ハニーのことかわいいって言っていつも話してみたいって言ってるぜ」

-最近アピール頑張ってるみたいだしな-とフレッドが鼻で笑うように言うが、ミサキは頭をかしげる。

アピールされている気がしなかったからだ。

そんなミサキの様子に二人はおなかを抱えるようにして笑った。

「私、なにもされてないと思う…」

ミサキが思い出そうとするが、正直二人と一緒にいる姿を遠目から見たり、三人で一緒にいるときに少し話をするくらいだった。

二人の言うアピールにあたるものを考えてみれば、ついこの前コンパートメントでウィンクされたくらいだった。