【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ27)

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27.ユズの憂鬱授業プール編ページ27

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今日から体育はプールになるらしい。私はあまり泳げないから前のマットの方が良かったなぁ…。
着替える時も肌に張り付くし

『よいしょっ』

スクール水着の頼りない薄生地1枚だけに包まれるのは少し不安だもっと生地を分厚くして欲しい、なんて思ったりする。
『いこっかゆりちゃん』
｢らじゃあ｣

初めに男女別にシャワーを浴び、泳げるチーム、泳げないチームに別れて先生にコーチしてもらう。勿論ナマエは泳げないチームを選ぶ。

泳げない人はとりあえずプールに慣れることから始めるので石田とナマエが水に使っていると既に1周泳いだらしいユズや藤野、ナスオがプールサイドを歩いているのが見え手を振るナマエ

『ユズー！ナマエくーん！藤野くーん！』
｢名前ちゃん、発育が揺れてるのだ｣
『発育？』

よく分からないことを言う石田から視線をはずしもう一度ユズ達を見るといつの間にかソコへ集まっている男子生徒達に取り押さえられている。

『？』
どうしたのかと近づいていくナマエにちょっこっち来んなっとユズが叫ぶが再び取り押さえられてナマエには聞こえない。

『？藤野くんユズくんどうしたの？』
｢いやぁ?!なんでもねーよ！｣
『そう？』
｢お、おう！！｣

……なんだがわからないが見られている気がする。
もしかして帽子裏返しになってる…とか？パット両手で帽子を触り確認する

『もしかしてなんか着方変だった？』

いや全然むしろありがとうというかむちむちというか保養というかむしろぽいんっ

『？』

次々に男子たちから発せられる言葉に全く理解できない。日本語が難しい

｢ナマエちゃん。思春期男子はほっといて行こ｣
『？うん、またね』
ナマエと石田がまた最初の場所でビート板を使って泳いでいるとようやく解放されたらしいユズの怒りの声がプールに響いた

おまけ
｢ぶはぁっお前らヒトとして恥ずかしくないのか!?｣

｢まぁー落ち着けよユズピ｣
｢そうそうナマエに彼氏が出来たらもう合法的に拝めないんだぜ？｣

｢(こいつらぁあぁっ！！さっさと付き合ってる事ばらしとけば良かった！！)｣

｢にしても…Eかぁ｣
｢ナマエと付き合えたら人生バラ色だよな｣
｢夏休みナマエをプールに誘わねぇ？｣
｢あ、いいなそれ！｣

ぶちっ

｢行かせるわけねぇだろぉー！！！｣

｢たまにユズピってナマエの彼氏みたいなこと言うよな笑｣
｢(彼氏なんだよなぁユズピ。もう早く言っちまえよ)｣