9粒 ページ9
sideカラ松
『はぁ〜、楽しかった』
そう言って公園のベンチに腰掛ける彼女の隣に少し遠慮がちに腰を下ろす
バイキングを出た後はショッピングをしたりなど彼女に言われるがままついて行った
『あ!私、飲み物買ってきますね』
そう言って立ち上がろうとした彼女に俺は咄嗟に声をかける
カ｢いや、俺が買ってくる｣
だが彼女は『カラ松さんは座ってて下さい』と言い残し、小走りで自販機へと走っていった
そんな彼女の後ろ姿を見送りながらも、頭の片隅で考えるのはAの事だった。
名前が同じで所々好きなものも似ている。大きく違うのは性格だ。Aは比較的おとなしい性格でおっとりしている奴だった。対して彼女は天真爛漫な雰囲気でどこか子供っぽさがある
似ているようで似ていない2人
しばらくすると彼女がふたつの缶ジュースを抱えて戻ってきた
『お待たせしました』
カ｢ありがとう｣
俺がお礼を言うと彼女はニッコリと笑う
カ｢よく笑うな｣
『えっ?』
カ｢あっ....｣
思わず心の中で思っていた事が声に出ており、彼女はキョトンとしたような顔をする。
しかし、その表情はすぐに崩れ、やがて小さくクスクスと笑い出す
そして俺の目を真っ直ぐに見つめた
『カラ松さんも笑えばいいんですよ』
カ｢...笑う?
『はい、暗い顔は暗いことしか呼びませんよ？』
そう言われて以前、Aにも俺が落ち込んでいた時に同じことを言われたのを思い出した
カ｢そうだな...けど俺は｣
俺がそう言いかけた時、ふと手に温もりを感じたかと思うと、彼女がまっすぐと何かを訴えかけるような目で俺の手を強く握っていた
『大丈夫です、私が貴方を救います』
そう言ってまた笑った。
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雷華(プロフ) - かおりんさん» コメントありがとうございます！長らくかけていなくて申し訳ないです(；´Д｀)話がごっちゃになって書くのやめてたんですけど頑張って完結させようと思います！気長に待っていただければ嬉しいです！ (2018年11月29日 14時) (
レス) id: fba0b9924e (このIDを非表示/違反報告)
かおりん - 実は、その…続きが気になるんです！更新とか色々大変だと思うのですが、また、再開することはできないでしょうか？ 長文でごめんなさい (2018年11月27日 19時) (レス) id: 3b2b7fc39b (このIDを非表示/違反報告)
かおりん - ついさっきまで「壊れた歯車を取り戻す」をみていました！とても、話の書き方が上手な人だな〜と思ってみていたのですが、雷華さんの作品だったんですね！いくつか雷華さんの作品は見たことあって、毎回書き方がいいなぁと思っています！ (2018年11月27日 19時) (レス) id: 3b2b7fc39b (このIDを非表示/違反報告)
雷華(プロフ) - あおはるさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年5月24日 21時) (レス) id: c1c7c0b904 (このIDを非表示/違反報告)
あおはる - 続きがとても楽しみです！ (2018年5月23日 23時) (レス) id: fec9ec1692 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雷華 | 作成日時：2018年5月18日 17時
