【カゲプロ】団員ナンバー0.5の少女は天才で可愛くて((ry

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「なぁA、なんで言えないんだ？」


　正直、ここまでだんまりが続くと想像がついてしまう。例えば、

「…………父さんか？」

　その言葉を発しただけでピクリと震える。あぁ、本当に………

「………ち、違います、お父さんは………」

　ギュッと目をつぶるA。それだけでもうバレバレで。


「いつからだ？………もしかして、家を出る前から？」


　結構お父さんっ子だったと思う。そんなAがメカクシ団のアジトに住まわせて欲しいと頼んできたのだ。別に家は別でもいいといったが、彼女は『どうしても』と言って聞かなかった。


「………お父さんは、お母さんが死んでから、おかしくなりました。お父さんの中では、私が死んで、お母さんが生きているのです。」

　うつむいたまま呟くAは小さな体を震わせている。自分の妹をこんな風にする父さんが許せなくて………でも、何故Aはここに来たのだろう。


「お姉様、もうすぐお父さんが帰ってきます。お帰りください。」

　すっと頭を下げるAは、やはり可笑しい。こんなところに放置するというのか。

「A………一緒にいこう。」

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