Ｎｏ.６７ 大騒ぎ ページ20
あのペアの件は、練習が終わった後、クラスで大騒ぎしていた。
「あれ、何が起こったの？」
「持ち上げる側の子が、上に乗る側の子を落としちゃったんだって。」
「えー！こわっ！」
「そりゃ命の危険を感じるわ、怒るわな。」
「でも、あんなに怒らなくてもよくない？あれはちょっと言い過ぎじゃなかった？」
「たしかに。それは思った。」
うん・・・・それは私も思ったな。
「けどさ、私は持ち上げる側だから上に乗る側の気持ちわかんないけど、あれだけ激怒されたら傷つく。泣くのもおかしくないよ。」
「ねー、どっちかって言うと持ち上げる側の方が大変なのに。上の子はただ乗ってればいいだけじゃん。」
「ちょっと何それ、上に乗る方も大変だし。」
「大変って怖いとか思うだけでしょ？こっちは支えるのにどれだけ力入れてると思ってんの。」
「そんなの上に乗る方だってそうだし。」
「見栄え良く見せなきゃいけないし、上に乗る方も色々大変なんだよ。」
「馬鹿にしないで！」
「はぁ？別に馬鹿にしてないし！」
だんだんと言い合いが激しくなっていき、言い合いというより、口喧嘩になってきている。
上に乗る子、持ち上げる子、それぞれの辛い気持ちがぶつかり合っている。
この喧嘩・・・どうすればおさまるの！？
「っていうかお前、５年の時から思ってたけど、痛いんだよ！！！」
「はぁ！？お前の背中とかも乗りづらいし、こっちだって痛いわ！」
「さっきから偉そうに言ってるけどさ、上に乗る方の気持ちも考えて持ち上げてる？」
「何それ、私が思いやり持ってないって言うの？」
「上に乗るとき、ちょっとはごめんねとか思わないの？こっちは膝を地面につけてるだけで痛いのに、そこに体重のかって更に痛いのに。」
「思ってるよ。私だって上に乗ってるとき、すごく高いのに、土台がプルプル震えて落ちそうになって怖いんだから！」
「そんなの我慢しなよ！こっちだって一生懸命頑張ってるし。」
「我慢！？何それ！」
あぁ、どうすればこの喧嘩を止められるの！？
「何やってるの！！！」
そこに相川先生が教室に入ってきた。
よく見ると、ＫＺの皆が相川先生の腕を引っ張って連れてきたみたい。
さすがＫＺっ！！！
相川先生が来たおかげで、クラスは一気に静かに。
「何があったの？事情を説明して。」
皆は何も言えなかった。
「・・・では、次の時間はクラス全員でこの問題を解決しましょう。」
相川先生はそう言った。
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愛莉 - 続きがすごく気になります！！ (2月2日 15時) (
レス) @page32 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです！ (2020年5月14日 14時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - はい、頑張ってください！応援してます！ (2019年3月29日 18時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます！大好きだなんて言ってくれて嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年3月29日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - このお話大好きです！、これからも頑張ってください！ (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/
作成日時：2019年3月10日 19時
