第261話🦇様変わり師団室 ページ22
*ミラ side*
ショッピ先輩と約束して早めに
「できたー！」
「ほーら、ピコ。お前の新しい遊び場やぞ〜」
ショッピ先輩に抱かれてキャットタワーに載せられたピコは、嬉しそうに鳴いた。
その様子を微笑ましく思いながら、アタシはス魔ホで、ショッピ先輩はビデオカメラでピコを撮る。
とそこへ、少し遅れてチーノ先輩がやって来た。
「うわーーッ！！ 何やこのデッカイの！！」
「おう、チーノか。ええやろ、キャットタワーやぞ」
「高級ベッドとおもちゃもありますよ〜！」
買った物たちを見せつけると、チーノ先輩は唖然とした。
「散財しすぎじゃない!? あとそんな置くスペース無いやろ！！」
「スペースはさておき、お金のほうは安心してくださいな。ショッピ先輩と割り勘で買ったんで♪」
「あ、そうなんですね……。コイツ前から金使い荒いとこあるから、ヒヤヒヤするんよなぁ……」
やっぱ元から金使い荒いパターンかぁ……これは、今後も要注意やな。
なんてことを考えていると、キャットタワーで遊んでいたピコがショッピ先輩の首元にもぐり込んだ。
「お、何や。キャットタワーよりモフモフのほうがええんか？」
自分のほうに来てくれたピコを愛しそうに撫でるショッピ先輩を見て、アタシは小声でチーノ先輩に言う。
「ねぇ先輩……もう、飼い主探しやらんでもええんとちゃいます？」
「うーん……そうですねぇ。あんなにどっぷりハマってるアイツ見るの、久々やし…まぁいっか、子
ピコを首元に収めてご満悦のショッピ先輩を前に、アタシとチーノ先輩は顔を見合わせて笑みを浮かべるのだった。
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月22日 9時
