第262話🦇急襲 ページ23
*シャオロン side*
ピコがやって来てから早くも2週間が経ち、ミラはほぼ毎日
かくいう今日も、やけにワクワクした様子で俺たちを
「おうコラ野郎共、はよ
「なんかミラ、最近楽しそうやなぁ」
俺が思わずそう言うと、ミラは嬉しそうに笑みを深めた。
「そりゃあねぇ、あないにかわいらしい存在と
「まぁ僕は
「へー」
「棒読みやめて!?;;;」
2人のくだらないやり取りを横目に、俺はふっと微笑する。
あんまり認めたくないけど、大先生の意見には正直頷けるかな。
「……しゃーないなぁ。んじゃ、ウキウキミラさんに付き合ってやりますか」
「おうおうはよ来い！ もうトントンもゾムも行ってしまったで!?」
勢いよく教室を飛び出していくミラに、俺と大先生は顔を見合わせて笑った。
ー＊ー＊ー＊ー
「こんちはー！！」
意気揚々と
「えッ？ 何この塊……って、危ないミラ！！！」
一直線にミラに突っ込んでくる塊に気付き、俺は
「ああああ!?!?」
「シャッ、シャオローン!?!?」
見事塊に押し潰された俺は、ソレにベロベロと舐められ始める。
「アカン、シャオロンが食われるーーー！！」
「え、待って？ コレ、ピコちゃん？？」
「ピコちゃんダメ！！ その子可食部無いから全然美味しないで!?」
黒い塊――もといピコを唖然と見つめるミラをよそに、大先生は必死にピコを引き剥がそうとしてくれている。
「ショッピくんなんとかしてーーーッ！！」
「心配しなくて大丈夫です。甘えてるだけなので、全く害はありませんから……」
いや全然説得力無いねんお前！！ めっちゃボロボロやんけ！！
てか何やねんそのクッソダサい[I♡念子]インナーは！！！
なんてツッコむ気力も起きぬまま、俺はなんとかトントンに救出されるのだった。
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月22日 9時
