第677話🦇一夜明け ページ9
*ミラ side*
「んがッ」
目が覚めた時、アタシは明らかにサバト会場とは違う空間に居た。
……待って？ ここ、めっちゃ見覚えあるんですけど…しかも、怪我も治ってる……？
と、いうことは―――。
「気が付いたか……シュピーゲル」
聞き覚えのありすぎるその声に、反射的にビクッ！！と体が跳ねる。
「あー…ご、ご機嫌
ここは学園の保健室、そして怪我を治してくれた担任……うわ、すっごいデジャヴ。(※第448話参照)
恐る恐る様子を
あー……これはアカンやつや。ガチ中のガチのお説教くるやつや……。
もはや諦めて悟りを開くアタシに、ブルシェンコ先生は予想通りゴリッゴリに説教を始めた。
「トイフェルたちから、ある程度状況は聞いた……。お前はまた、他人を守るために自分をないがしろにするような真似をッ……！！」
「いやッ、ちょお待ってくださいな。先生の言いたいことはよーーくわかりますけども、今回は状況が状況やったといいますか……てか、アタシが行かんかったらシャオロンがこうなってたかもしれんのですよ？ どうせ誰か傷付くんなら、一番強いアタシが行ったほうがええんかな〜……なんて」
さらなるお説教を警戒しながらも自分なりに反論すると、ブルシェンコ先生はふと押し黙って何やら考えているようだった。
「……トイフェルは、今回の件をひどく重く受け止めているようだがな」
「へ……？」
キョトンとするアタシに、先生は溜め息をついてこう続ける。
「もう生徒たちが登校する時間だ。恐らく、彼らもここへ来るだろう。……しっかりと話しなさい」
そう告げ、ブルシェンコ先生は保健室から出ていった。
もう朝……てことはアタシ、ここで一夜過ごしたってことか。
うわぁ、まーた家の奴らからグチグチ言われそう……めんどッ。
にしても……どういう意味なんやろ、ブルシェンコ先生の言うてたこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！！ これからも頑張ります(*´∀｀*) (2023年2月13日 21時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます！！ サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます！！ミラちゃんいいですねえ！好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか！wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな？見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください！！応援してます！ (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2023年2月3日 21時
