純愛18 ページ21
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「おはようございます」
「おはよう、待っていたわ」
「待たせてすみません。鬼道先輩は…?」
「大丈夫よ。鬼道くんは朝練に行ってるわ」
なるほど…と思わず頷く
雷門は強豪校だし、朝練があるのは当たり前か。
「とりあえずこっちの書類に目を通してほしいわ」
「了解です。……なんの資料ですか?」
「規則の見直しについてよ。最近、少し規律が乱れてきているってお達しがきたの」
「わぁ、凄い文字量ですね……こんなのを夏未ちゃんだけで…?」
「大体はね。大丈夫よ、鬼道くんはこの手の仕事は得意だろうから」
気が滅入るような仕事もあるんだろうな、とは思っていたけど、はるかに予想以上で驚く
そんな私を伺ってか、心配しないで、と茶色のウェーブがかった髪を揺らしながら言う夏未ちゃん
書類に書かれた堅い文章をまじまじと見ていると、生徒会室の扉が静かに開いた
「悪いな、一応途中で抜けてきたんだが」
「鬼道先輩!おはようございます!」
「あら、朝は任せてもらって大丈夫よ」
「今日から上条に教えるんだろう?だったら俺もいた方がいいかと思ってな」
顔を覗かせたのは鬼道先輩だった
わざわざ私のために抜けてきてくれるなんて、申し訳ないけど…気にかけてくれていて、嬉しい
「上条、少し渡してくれ」
「あっありがとうございます…!」
手伝うぞ、と言われて書類の束を少し渡す
「ありがとな」
「はい………っ!?」
不意に書類を渡す手が、鬼道先輩の手と触れる
何をそんなに驚いたのか、先輩の手に渡る前に床へと落としてしまった
「っごめんなさい!」
「……大丈夫だ」
別に触れただけなのに____
(………なんで、こんなに顔が熱いんだろう)
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うさぎ(プロフ) - 初めまして うさぎともうします。作品とても良かったです!もしよろしければまた更新してくれませんか?続き気になります!お願いします! (2021年12月12日 22時) (レス) @page29 id: a8cf73126b (このIDを非表示/違反報告)
みろさと(プロフ) - ゆっかりんさん» ありがとうございます!可愛くかけていますかね?|ω・`)頑張ります(泣) (2019年10月6日 12時) (レス) id: e525b03525 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっかりん - このお話の夢主さんめっちゃ好き!!このお話自体も大好きなので、更新頑張ってください(≧∇≦)応援してます!! (2019年10月6日 0時) (レス) id: ae7ac3265c (このIDを非表示/違反報告)
みろさと(プロフ) - 優さん» ありがとうございます…!励みになります(泣) (2019年6月29日 22時) (レス) id: e525b03525 (このIDを非表示/違反報告)
優 - めちゃくちゃおもしろい! 投稿ファイト! (2019年6月29日 3時) (レス) id: 2408924f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みろさと | 作成日時:2019年5月20日 19時