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隠の怒り ページ17




「珠世さんによろしく」

「!?」

その言葉の真意を聞こうとすると、俺を抱える隠の人達が
物凄い速さでその場から駆けてしまっていた。

「ちょっと待って!!
今、今…ちょっと待ってくださ…」

__ボコッ

最後まで言葉を紡ごうとしたが、禰豆子の入った木箱を抱える隠の人がボカボカと殴りつけてきた。

「お前ェェ!!もう喋るなァ!
お前のせいで怒られただろうが!!」


「漏らすかと思ったわ!!」


「柱すげぇ怖いんだぞ!!
空気読めよ、察しろ!!!」


抱えきれない畏怖の匂いがした。
相当怖かったのだろう。

珠世さんの事について気になる反面、隠の人達の攻撃は止まらない。


「謝れ!!謝れよ、謝れ!!!
謝れーーーーーーーっ!!」

あまりにもすごい剣幕で言われるので、つい圧倒されてしまう。

「す…すみません…」


頬をつねるのやめてください…イタイです…







_______________

___________

____蝶屋敷



隠の人に抱えられてしばらくすると立派な屋敷に着いた。
鬼殺隊の本拠地である先程の屋敷には、少し見劣りはするがやはり立派な造りの屋敷だ。


「ごめんくださいませー」
「ごめんくださいませー」

「ごめ…全然誰も出て来ねぇわ」

「勝手に上がるのもなぁ…」

「庭の方回ってみるか?」

そう言うと今度は庭の方に回り込むことになった。
庭へ向かう途中、俺を抱える隠の人が質問を投げかけてきた。

「そう言えば、お前あの雪曇(くもう)様と知り合いなのか?」

「い、いえ!今日初めてお会いした方です…!」

「それ思った!あの雪のように冷たい印象の方が、あんなに喋るのは初めてみたよな」

「あぁ、初めてって本当なのか??」

冷たい?

確かに表情は無表情で冷たい印象があったけれど…
けれど、あの人はとても温かくて…春の陽だまりのような匂いがしていた。見た目の冷たさとは裏腹に心根が綺麗で温かな人なんだろう。
俺は匂いに機微な事も相まって尚更そう感じる…

「はっはい!とても良い人だと俺は思います!」


「確かに良い人だな、隠の俺達にも気を使ってくれるし。」


「しかも柱に昇進ってほんとにすごいよな…」


「あぁ最近では、鬼殺隊で唯一柱に近い男と言われてたしな。
我流であそこまで上り詰めたとなると、本人としても相当感極まっただろうな。」



「えっ!我流ですか!!!?」









___________

蝶屋敷:立入り→←危機感



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設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 原作沿い?   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!コメント返信遅くなってしまって申し訳ないです!!これからも頑張って更新させていただきますね! (2021年9月15日 21時) (レス) id: d1870f2c27 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月9日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月6日 1時

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