BROTHERS CONFLICT【一輪の花】2nd

花八十三輪 ページ34

A「春樹ー！おめでとう！はいこれおねえちゃんからのプレゼント！」
春樹「わーい！おねえちゃんありがとう！」


ほどなくして都内某所のちょっといいレストランでお食事。誕生日会なんて久々だな。今まで10人以上家族がいたから回数多くて金銭的にプレゼントに困ったっけ。

あれ、そういえばもうすぐいおにぃの誕生日じゃん！うーん…何あげようかな。

今までは受験勉強とかで忙しかったからプレゼントとメッセージだけ送ってたけど、そろそろ落ち着いてきたから会いに行−こうっと。


春樹「ねえねえ開けていい？」
A「いーよー」
春樹「うわぁ！かっこいい！」


弥よりさらに若い子にプレゼントなんかしたことないからめっちゃ迷ったけど奮発してスニーカーをあげることにした。
うん。我ながらいいチョイス。バイト頑張った僕偉い。


春樹「……ちゃん、おねえちゃんってば」
A「…え？あぁ、何？弥」
春樹「…わたる？…わたるってだれ？」


あ、やば。なんで今更。
弥のこと考えてたら春樹と弥間違えた…。なんで今間違えた？


春樹「…前の家族なんでしょ」
純也「こら、春樹」
春樹「おねぇちゃんは…おねぇちゃんは僕よりわたるって子のほうが好きなんだ！」
A「違う！ごめ、はる」
春樹「おねぇちゃんなんか大っ嫌い！」


初めて春樹に否定された。大嫌いなんて初めて言われた。いつまでも『 他人 』のこと引きづって…僕は最低だ。


A「ごめんなさい…僕、帰るね」
叔母「あ、ちょ、ちょっとAちゃん！」


叔母さんの声なんて全く聞かないでお店を飛び出してしまった。

飛び出したはいいけどこのままじゃあの家に帰れないな…。どうしよう。あー逃げ出したのもバカじゃん…。


?「…A」

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