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花六十一輪 ページ12

棗「……A」
A「なんで…なんで二人とも顔合わせるとすぐけんかするの!?お願いだから止めてよ!!」
昴「………わかったよ。さっきの話はまた改めさせてくれな、ごめんA」


すばにぃはそれだけ言って体育館の方に戻って行った。
…この状態で泣き出すなんてずるいかな?…でも悲しすぎて涙が止まらない。



A「……ぅ…なつ、にぃ……ごめ…泣いたりして…」
棗「…俺も悪かったよ。熱くなりすぎた」


僕の涙を誤魔化す様に雨が降り始めた。ポツリ、ポツリと二人残った僕となつにぃを濡らしていく。


棗「……許してくれな」
A「………」
棗「雨、強くなる前に帰るぞ」
A「…うん」


雨の中、手を引かれて僕は歩き始めた。





ーサンライズ・レジデンスー

A「なつにぃ、送ってくれてありがとう…」
棗「あぁ。じゃあ俺は行くな」
A「うん…じゃあバイバイ」


涙は止まったけれど僕のテンションは最悪だった。なつにぃとすばにぃのけんかを止めようとしたのはいいけど泣き出すなんて最低だ。


ガチャ

A「…ただいま」
右京「あぁAおかえりなさい。昴の試合を見に行ったんですよね、どうでしたか?」
A「え…あ、うん。明慈の逆転勝ちだったよ」
右京「……何かあったんですね」


やっぱりきょーにぃには何でもお見通しみたい。昔からきょーにぃは察しがいいから嘘はつけないね…。?マークすらついていない確信じみた言葉にまた涙が出てきた。



A「…うわーんっ!きょーにぃ…!」
右京「おっと…!私でよければ話を聞きましょう。何があったんですか?」
A「……うぅ…きょーにぃ…なつにぃとすばにぃがぁ…っ」


こういう時だけきょーにぃは抱きついても文句を言わない。これだからきょーにぃには甘えたくなっちゃうんだよな…。本当の母さんみたいにすごく包容力があって。


A「うっ……うぅ…きょーにぃ……っ」
右京「はいはい。今日だけですよ」
A「…話せそうに無いの……ごめん、ありがとう…きょーにぃ」
右京「そうですか。話したくないならいいんですよ…無理しないで泣いてですからね」



さっきまでとは違う腕のぬくもり。すばにぃに比べたら細い腕だけどきょーにぃだって男の人の腕ですごく落ち着く。
きょーにぃはそのままずっと僕を抱きしめててくれた。

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のり - マレさん» ありがとうございます!1年近く更新していなかったのですが、読んでくれてる人がいたことに正直びっくりしています笑せめて完結させたかったので講義の合間に更新しますので気長に待っていてください! (2020年7月6日 17時) (レス) id: 7dd5afd3b5 (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - はじめまして!一気に読んじゃいました!!続き待ってます! (2020年7月4日 0時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - ゆこさん» 更新進んでいますかね笑ほとんどかいてないけどな頑張ります笑 (2018年1月17日 22時) (レス) id: 85da798f24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - あけおめ!甘い日々の方にコメント書いたので時間取れたらみて(^v^)♪ストーリー進んでる(*^_^*)♪続き楽しみだよ! (2018年1月17日 15時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 更新できなくてすみませんでした!こんな私ですがこれからもよろしくお願いします。 (2017年9月27日 16時) (レス) id: 71985afbb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のり x他1人 | 作成日時:2016年3月6日 15時

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