花六十輪 ページ11
なつにぃの声が聞こえた。それも驚きといらだちと呆れが混ざったような声。
というか、さっきのなつにぃに見られた!?
昴「なんでなつにぃがここに……!」
棗「それを聞きたいのは俺のほうだぞ昴」
A「…どうしよう」
この二人が顔を会わせたらけんかするに決まってる!どうにかして二人のけんかを止めないと…!
えっと…あ、そうだ!
棗「なんで昴がここにいるんだ。まだ試合終わってすぐだろ?チームメイトはどうした。監督はコーチは」
A「なつにぃ!すばにぃはわざわざ僕に会いに来てくれたんだよ」
棗「……は?」
A「僕がすばにぃ帰るってメールしたら、僕にありがとうって言いに来てくれたんだよ!」
棗「……それを聞いたら余計に腹が立ってきたな」
え!?まさかの逆効果!?えぇ…なんでなのぉ何が悪かったんですか…!
棗「つまり昴はチームよりお前を優先して会いに来たってことだろ?優先するべきものを間違ってるじゃないか」
昴「いや…それは…!」
そうか…なつにぃにはそう見えるんだ。
よく考えてみればそうだ。だって僕には会おうとすれば…会いたい時には会えるし言いたいことがあれば家で言えばいいもん。……でも、さっきのは違う。
棗「メールするとか、家に帰ってから言うとか今ここで言うことはないだろ。……それともどうしても今、Aに言わなきゃいけないようなことがあったのか?」
昴「………っ」
言える訳が無い。僕にすばにぃの気持ちを伝えていたなんて、ましてや実の兄に妹に告白してたなんてとても言える訳が無い。言ったらなつにぃはきっと反対するだろうし、血が繋がっていないとはいえ、僕らは間違いなく家族だから。
棗「バカやってないで早く戻れ。2回戦に勝ったくらいで自惚れるな。そういうことは本当の一流になってからしろ、お前じゃまだ早い」
昴「…なっ!なつにぃ、いくらなんでも言いすぎじゃないか?」
棗「そうか?」
二人のけんかはますますヒートアップするばかり。もう僕には止められるような気がしない…というか止められない。
昴「少なくとも半端に競技を放り出したやつに言われたくない」
棗「続けていてもやってることが半端なら同じだろ?」
A「………止めて」
昴「A…?」
A「お願いだからもう止めてっ!!」
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のり - マレさん» ありがとうございます!1年近く更新していなかったのですが、読んでくれてる人がいたことに正直びっくりしています笑せめて完結させたかったので講義の合間に更新しますので気長に待っていてください! (2020年7月6日 17時) (レス) id: 7dd5afd3b5 (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - はじめまして!一気に読んじゃいました!!続き待ってます! (2020年7月4日 0時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - ゆこさん» 更新進んでいますかね笑ほとんどかいてないけどな頑張ります笑 (2018年1月17日 22時) (レス) id: 85da798f24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - あけおめ!甘い日々の方にコメント書いたので時間取れたらみて(^v^)♪ストーリー進んでる(*^_^*)♪続き楽しみだよ! (2018年1月17日 15時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 更新できなくてすみませんでした!こんな私ですがこれからもよろしくお願いします。 (2017年9月27日 16時) (レス) id: 71985afbb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のり x他1人 | 作成日時:2016年3月6日 15時