第十九話 ページ19
「虎杖お前!!私が留守の間になに乙女の部屋に入ってんの?!何する気だったんだよおいこら」
『えっ、の、野薔薇?!』
ズカズカと入って悠仁の胸ぐらを揺する野薔薇に止めるも動きが止まらない。ストップ、悠仁の首が閉まってる!!
『落ち着いて野薔薇!私が入れたの!だから落ち着いて!』
「は?Aが?」
「ったぁ、は、し、死ぬかと思った」
首を押え咳込む悠仁に思わずその背中を撫でてあげれば肩を跳ねて驚かれてしまって
『ご、ごめん勝手に』
「いや、大丈夫。ありがと」
「何照れてんのよ、きもちわるっ!」
バチンと悠仁の頭を叩く野薔薇にいやだから落ち着いてと声をかける。これじゃあいつまで経っても話が進まない。
『あのね野薔薇、悠仁にも五条先生の事話してたの』
そう言えば眉間に皺を寄せて悠仁を睨む野薔薇。
いやだから落ち着いてってば、もう。
悠仁も悠仁で「俺お前に何かした?痛いんだけど?」と不思議そうに野薔薇を見てた。私もそれは気になる。
「別に・・・それより補助監督さんに聞いてきてあげたわよ」
『え、本当?どうだった?』
野薔薇の言葉に私も悠仁もすぐ耳を傾けた。だけど結果は残念な事に何も掴めなかったという、流石に生徒には教えれないって事なのかな
「でもその補助監督が言うには前にもそれを聞いてきた奴が居たみたい」
『私以外にも階級が上がらない人が居たってこと?』
「そこまでは分からないけど、聞いた容姿は黒髪で」
「それ伏黒なんじゃね?」
悠仁が野薔薇の言葉を遮って口を開いた。確かに恵は私の階級に薄々気付いていたから可能性は無くはない
「違う、黒髪で女子だって」
「黒髪の女子、」
一斉に私に注がれる視線。いや確かに私黒髪で女子ですけど、そんな質問誰にもしてないよ、そう言えばその謎の女子は誰かとなる訳で
『それやっぱ恵だった落ちない?美人だし見間違えとか』
「あいつのどこが?でもまあ、有り得ない話じゃないかもしれないわね、その人歳いってたからもしかしたら見間違えたとか」
「いやいや伏黒も男だから流石にそれは」
うーんと三人で考えても答えが出るわけでもない。
もう埒が明かないと痺れを切らした野薔薇が恵本人に直接聞きに行くと私の部屋から出ていってしまった
『歳いってる補助監督さんって誰の事?』
悠仁も知らないようで会ってみたいね、なんて二人でそんな会話をしつつ野薔薇を追うことに。まさか恵の胸ぐらも掴んでないよね野薔薇?と内心思ったけど恵なら避けるか
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時