第二十話 ページ20
「どう考えても俺じゃないだろ!」
恵の部屋の前まで悠仁と来てみれば野薔薇が胸ぐらを掴みあげようとしてるところだった
どうやら黒髪の女子と聞いて自分なわけが無いと恵はちょっと怒ってた。いやでも美人だし無くはないかなって、そう私が言えば恵に睨まれたから黙っとく
「だいたい、その特徴ならAだろ」
「Aは聞いてないって言ってんの」
「はいはい、二人とも一回ストップ!」
何でそんな釘崎喧嘩腰なわけ、と悠仁の止める言葉も聞いておらず、じゃあ誰何だ、それが分かれば聞いてない、と恵の部屋の前で続けられていく会話
「もういい、とりあえずこいつも入れて話直しましょ」
野薔薇が横にいる恵に親指をさして言う。その言葉に恵は嫌そうなめんどくさそうな顔をしてたけど私は気にせずその言葉に頷く
悠仁に勇気づけられた今となっては絶対に階級の謎を掴んでやると私の心は燃えに燃えていたから
悠仁は勇気をくれて野薔薇も協力してくれた。となれば恵も加えたらもしや解決まで一直線かもしれない。
何てちょっと意味のわからない事を思うくらいにはすっかり元気をとり戻していた
『ごめんね、恵も協力してくれる?』
この時、私は昨日の気まずさをすっかり忘れて両手を合わせてお願いしていた
「・・・あぁ」
「あぁ、じゃないわよ!他に言うことないのかっつーの!」
恵の返しの何が不満なのだろうか野薔薇が突っかかってきた。ぎょっとする私を他所に野薔薇は恵の肩をグリグリつつく
「あんた昨日あんなに必死だった癖に」
「おい、つつくな、やめろ」
状況が追いつかず悠仁に尋ねる。悠仁は困った様に「あー伏黒昨日五条先生にちょっとな」と中途半端な所まで言われて終わってしまった
『え、ちょっとなってなに』
「おい虎杖余計なこと言うな」
「聞きたいわよねぇA」
「お前は本当に黙ってろ」
完全に置いてけぼりの状況。三人が楽しそうにしてて嬉しいはずなのに知らない会話だとちっとも嬉しくない、そんな表情が伝わったのか私を指さして野薔薇が笑った
「ふっ、ちょ、何ムスッとしてんの」
『だって、私の知らない話だし』
野薔薇に頬を突かれながらそう答えたら何故か突きが増した
『いや野薔薇痛いんだけどっ!』
「たくっ、可愛いわね」
『いや止めて?』
悠仁も恵もこの状況止めてくれない
目で訴えても見守られるだけなのだが
いや野薔薇を止めてくれ!
「ほら、寂しがり屋のAちゃんの為に私達が相談乗ってあげるから行くわよ!」
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サクサク(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます。頑張りますね! (2022年11月3日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - グハッ、、、、、、チーン(キュン死)面白いです、、、、、、チーン (2022年10月30日 12時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - 吹雪さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいお言葉でこちらもきゅんとしました、とりあえずハンカチ投げときますね!応援に応えられるよう、頑張らせていただきます。 (2022年10月19日 7時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - きゅん…スッゴい好きです!これみてると涙止まらなくなる!応援してるぜ! (2022年10月19日 7時) (レス) @page40 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
サクサク(プロフ) - シャチさん» 確かにカッコイイ声ですよね、五条さんって。更新頻度は遅くて申し訳ないですがゆっくり更新させていただきますね。 (2022年10月13日 6時) (レス) id: ca8e59d07e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくさくびすけっつ | 作成日時:2022年8月11日 7時