34:“暗黙の領域” ページ41
暦side
暦「………何言ってるんですか、夏目さん。」
質問にそう返すと、夏目さんは黙り混む。しかし、それでも私の目をしっかりと見ている所、冗談半分で聞いているんじゃないんだろう。
夏目さんは、本当に私が"Knights"の正体を知っていると思っている。
一体何を根拠にそう言っているのかはわからないが、私は「知らない」と答えるしかない。
暦「あの、どうしてそんな事を？」
夏目「…………昨日、ボクは怪盗の１人を追いかけていタ。中々追い詰められなくテ、それデ、ずっと心の中で突っかかっていたことを口にしてみたんダ。」
夏目さんは今までに見たことのない顔をしていた。らしくもなく、戸惑っているような。
夏目「『篠宮暦を知ってるか』っテ。そうしたラ、ほんの一瞬だったけど明らかに動揺してたタ。」
暦「…………！」
驚いた、まさか、そんなことがあったなんて。
夏目「キミがボクにくれた情報、全部役にたっているヨ。でモ、ただのファンにこんなことはできないんダ。一度疑問に思えバ、すべてがおかしく感じル。たまに見るキミの狂気的な笑顔も全部、作り物に見えル。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿キミは、一体何者なの？
暦「……………夏目さん、言ったはずです。私はただの常識のない"Knights"ファンだと。それ、だけです。」
口角が、勝手に上がってくる。握りしめた拳が震える。自分が興奮していることが、自分でわかる。
夏目さん、あなたはすごいですね。
夏目「………ごめン、キミが何者だろうとボクには関係なイ、分かっていル。だからコレだけ聞かせてほしイ。」
しっかりと、夏目さんの目を見つめる。これは、答えなきゃいけないやつだなぁ、なんて思いながら。
夏目「キミは、"Knights"を捕まるために此処にいるノ？」
そんなわかりきったことを聞かないでくださいよ。私がどう答えるかなんて夏目さんが１番よく知っているはずなのに。
今度はさっきと真逆、自分がどんどん冷めていっている。
暦「…………言ったでしょう。"Knights"は私が捕まえます。私以外の誰でもない。誰も、私の邪魔はできません。
さあ！千秋さんの用事が終わっちゃう前に、さっさと戻りましょう！！」
夏目「…………うン、そうだネ。」
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みゅー(プロフ) - catさん» はじめまして！面白いと言ってくださって本当に嬉しいです♪更新がんばります！ (2017年10月15日 15時) (
レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
cat(プロフ) - 初めまして！すごく面白いです！早く続きが見たいです！更新､頑張って下さい！応援してます！ (2017年10月15日 13時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 御霊tさん» ありがとうございます(^○^)是非楽しみにしていてください！！ (2017年10月15日 10時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
御霊t(プロフ) - とても面白かったです！続きがすごく気になります。更新頑張って下さい。応援してます。 (2017年10月15日 6時) (レス) id: 290a03293f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 颯碧さん» ありがとうございます！更新頑張りますね♪ (2017年10月3日 18時) (レス) id: 1f8d5273a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅー | 作成日時：2017年10月3日 2時
