【BLEACH】藍と愛と哀 其ノ参

こうよう ページ5

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ポツポツと雨が降り始めた




今日は29日




つまり紅葉の月命日だ




本当は死んだなんて信じたくないけどあの怪我で生きているとも考えにくい




そう言えば、染めた訳でもない二色の髪を紅葉は褒めてくれたな




それから切らなくなったのか




アイツの名前が刻まれた石碑の前に屈みこみ文字をなぞる




頬を伝うのが涙なのか雨なのか私には分からなかった





藍｢A、風邪をひくよ｣




『……あのさぁ……音立てずに現れるのやめてくれない？』




藍｢次からは気を付けるよ……気がついているんだろう？｣




『あァ、後で八つ裂きにしとくからいい』




藍｢そうか……じゃあ僕は行くよ｣




瞬歩で藍染は居なくなった




私も瞬歩である場所に移動する




移動した目の前には四人の男




誠に秋彩、一角と弓親




『私を尾行するなんていい度胸してんな、おい』




萩｢き、気づいてたんですか………(汗)｣




『当たり前だろ、てか誠まで居んのか』




菊｢……すいません｣




角｢さっきの藍染隊長じゃないですか！？どういう関係で？！｣




『ただの同期だっつーの、雨に濡れると風邪ひくぞ、戻れ戻れ』




弓｢あの石碑は一体何なの？｣



『見てみりゃいいだろ』




私がそう言うと四人は石碑を覗き込んだ




萩｢八代……こうよう？｣




菊｢もみじだろ｣




萩｢僕とおんなじ名前だ！｣




石碑の意味を分からずにはしゃいでいる秋彩を一蹴する




『八代紅葉は私の大切な人だった、いや大切な人だ。真央霊術院の同期であり一緒に流魂街で暮らしてたんだが、ある事件でそいつは深手を負ってどっかに消えた。死んだかどうかも分からないから取り敢えずって感じで立てといた』




角｢そうだったんですか……｣




弓｢だからさっき泣いていたんだね｣




よーし、弓親




『お前八つ裂きな』




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