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額に触れた柔らかい感覚と、掴まれた肩が熱くて。
焼き付くかのように残された額へのキスは驚く程情熱的で、塞がれてた視界が開けた時
目に映ったのは妖艶な顔の英智さま __、
なんかじゃなくて。
心なしか頬も赤い、目尻と眉を下げて はにかんでいる「 ただの高校２年生 」の英智先輩だった。
それがどうも心の柔らかくて繊細なところを擽って、苦しくなって。
締め付けられる心臓がキリキリと痛んだ。
「 いかないで 」
ああ、やめて。
そんな顔しないで。
__ うっすら開いた唇から言葉が発せられることはなくて。
喉元で支えた声はそのまま胸にストンと落ちた。
重くのしかかるそれは、私へのプレッシャーと弱い心。
最後の最後で弱みを見せてくる英智先輩は狡いし、確実に計算尽くされているのだろう。
「 わ、私 生きたいんです。 」
「 ... 」
「 あなたの為に。 」
英智先輩の伏せられていた睫毛がピクリとして、焦った表情で弾かれたようにこちらを向いた。
額に浮かぶ冷や汗が、たらりと頬を伝った。
「 ...... 私が。いや、私達が。こんな世界に生まれなければよかったんですよ。
元から、もっと違う世界に生まれて。2人とも健康で、アイドルなんてやってなくて、お金持ちなんかじゃなくて。
ただのそこらへんにいるような男女だったら。
__ 絶対に違ってましたよね？
普通にいちゃいちゃして、普通にキスして、普通にデートして。
いや、ごめんなさい。こんな嫌味が言いたかった訳じゃないんです。」
私は一歩、その場を後ろ退さる。
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ＭｉｎＴ(プロフ) - さくやーさん» わわ、閲覧ありがとうございます (^-^) そう言っていただけて何よりです！！！ (2017年5月30日 9時) (
レス) id: 2b0d780a77 (このIDを非表示/違反報告)
さくやー - 読ませていただきました！！とても面白かったです！英智様最高です！ (2017年5月30日 1時) (レス) id: 5ce56128e2 (このIDを非表示/違反報告)
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