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「この国にこんな場所あったんだねぇ…」
俺が馬を走らせてやってきたのは
は〜くんに教えて貰った花畑の穴場だった
本当に静かで誰もいない
馬から降りて花を摘む
出来るだけたくさんの色で作りたい
ナルちゃんに教えて貰った作り方を思い出しながら
花と花を編んでいく
時折投げ出したくなりながらも作り
Aの頭には少々小さいものが完成した
「…これが最後のお願いだったよね、A」
ぽつりと呟くがもちろん返事はない
むしろ返ってきたら怖いのだが
「ぜーんぶ、叶えたよ。…俺ひとりで」
自分で言ったことに目が熱くなる
ジワジワと視界が溺れていく
「…ここ、置いてくから」
花冠を花畑の上に置いて背を向け、馬の方へ歩く
その時、ザァッと風が背中から吹いた
あまりの強さに花冠が
飛ばされていないかと振り返った時
唇に温かく柔らかいものが触れ
『ありがとう』
そんな言葉が聞こえた
「…A…？A！！」
叫んでも響くのは俺の声だけ
もう風は止んでいた
「…やばいやつじゃん、俺」
はは、と乾いた笑いを漏らして花冠を見ると
そこに置いた花冠はなくなっていた
急いで周りを見渡しても花冠は見つからない
飛ばされてはいないということは
「…A…」
堪えていた涙が溢れ出た
唇への温もりの意味もわかっていた
頬へキスした俺を許して欲しい
「…愛してる、愛して、る…っ！！」
Aに届くかわからない愛してるを
俺は何度も何度も永遠に繰り返した
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琴音(プロフ) - Mikami@殿厨さん» 返信遅くなってしまってごめんなさい( ; _ ; ) コメントありがとうございます！ 感動してもらえてよかったです！(^-^) お体に気をつけて下さいね！ (2020年4月6日 15時) (
レス) id: f337e34e19 (このIDを非表示/違反報告)
Mikami@殿厨(プロフ) - すごく感動しました（ ; ; ） (2020年3月24日 1時) (レス) id: f2dd87ad43 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - くるみさん» くるみさんコメントありがとうございます！そんな風に思って頂けていたなんて光栄です…とても嬉しいです…(涙) 次からはpixivで執筆予定なのでまたお会い出来たら光栄です…！作品読んで頂けて嬉しいです、こちらこそ読んで頂きありがとうございました、お疲れ様です！ (2020年1月17日 22時) (レス) id: f337e34e19 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 琴音さんの作品いつも読ませてもらってます。きゅっと胸が苦しくなるような場面や幸せそうに笑うキャラたちを見て、いいなと思います。願わくばまたあんスタ作品読みたいです。素敵な作品を作ってくれてありがとうございました。 (2020年1月17日 17時) (レス) id: feb72c55a1 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 琴音さん» あはは、そうなんですか…笑 (2020年1月15日 9時) (レス) id: 0cd12cffd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴音 | 作成日時：2019年12月20日 23時
