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バレンタイン1 ページ13
世はまさにバレンタイン
百貨店の最上階では
チョコの祭典なんてうたわれるものが
開催されていた
「…うーむ」
その女性しかいない甘ったるいフロアで
1人場違いな表情を浮かべるJKがいた
それがこの私、Aである
こんな所に何故用があるのか?
もちろん衣更先輩にチョコをあげるためだ
…いま、手作りじゃないの?と思いましたか?
…決して作れないわけじゃないんです
ただ、恥ずかしさが勝ってしまったのです
それでせめて美味しいものをあげたいと
こんなところまでわざわざ出向いているわけで
しかしまいったことにこの祭典とやらでは
チョコの種類が豊富で
何より全てが美味しそうで選べない
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作者名:琴音 | 作成日時:2019年12月14日 19時