6 ページ8
今私はマリーちゃんの部屋にいる。
マリーちゃんの部屋は本がたくさんあって、おとぎ話に出てきそうな部屋だった。
貴女「それで…話って?」
マリー「あ、うん。あのね…」
マリーちゃんの頬がが少し赤く染まる。
マリー「私、セトのことが好きなの」
貴女「え…」
ガン、と頭を鈍器で殴られたような感覚がする。
マリーちゃんは顔を赤くしてモジモジとする。
マリー「セト、私なんかに優しくしてくれたの。私によく話しかけてくれて仲良くしてくれて。いつの間にか好きになってて…」
頭の中が真っ白になる。
気づいていたはずなのに。
マリーちゃんがセトのことを好きだなんて見ていればわかった。
でも、受け入れたくなかったのかもしれない。
勘違いであってほしかったのかもしれない。
マリーちゃんに敵わないことがわかっているから。
表情がコロコロ変わって、素直で優しくて
そんなマリーちゃんに敵わないなんて誰でもわかる。
だから、受け入れたくなかったのかもしれない。
でも勘違いじゃなくなってしまった。
受け入れないといけなくなってしまった。
私が黙りこんでいると、マリーちゃんが顔を覗きこんできた。
マリー「Aちゃん、応援してくれる?」
嫌だよ。
私だってセトが好きなんだから。
でもその言葉は口から出なかった。
口から出たのは、嘘。
貴女「もちろんだよ!」
私はマリーちゃんと正反対の作り笑いでにっこりと笑った。
45人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メカクシティアクターズ - めっちゃいい話やん( ノД`)シクシク…感動! (2018年7月20日 1時) (レス) id: 9a678018f7 (このIDを非表示/違反報告)
凛恋(プロフ) - 面白かったです!オチはセトでお願いします!!更新頑張ってください! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 515874b3f6 (このIDを非表示/違反報告)
うさたま - どっちも書いてぇ下さーい(泣) (2017年10月30日 5時) (レス) id: 216409e55b (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - カノ! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cd44d13804 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり - カノがいいです! (2015年9月27日 23時) (レス) id: f4da960284 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ