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Aside
放課後。
今日もセトはバイトで、私はカノとキドと帰っていた。
カノ「A、なんかあった?」
貴女「へっ…?」
カノの言葉に、ピタリと動きが止まる。
貴女「な、なんで?」
キド「お前、顔が緩んでるぞ。なんかいいことでもあったのか?」
ぱっと顔を手で触る。
貴女「マジ…?あー、別に何もないよ?」
カノ「セトとなんかあった?」
貴女「え!?」
カノがニヤリと笑う。
カノ「図星ー?」
キド「A、分かりやすいな」
この二人、恐るべし…
貴女「うん。日曜日、セトと出掛けることになったの…」
カノ「………。へぇ。よかったじゃん!初デートだね!」
貴女「なっ、デートじゃない!」
カノをペシッと叩く。
カノは痛いなー、とか言いながらニヤニヤしてる。
キド「まぁ、よかったじゃないか。ところで、着ていく服とか決まってるのか?」
貴女「いや、全然」
男の子と二人きりで出掛けたことがない私には、何を着ていけばいいのかなんてわかるはずなかった。
せっかくセトと行くんだし、オシャレな格好はしたいけど、私はそういうのに鈍い。
キド「だろうな。お前そういうの苦手だから」
貴女「う…」
カノ「あ、だったらさ!僕とキドでAが着ていく服考えようよ!」
カノがニコニコしながら言う。
……確かに、その方がいいかも。
貴女「お願いしてもいい?」
キド「…しょうがないな」
カノ「じゃあ、早速Aの家へGO!」
カノが、私の家に向かって走り出す。
キドと私も苦笑しつつ、カノの後を追う。
その時私は、気がつかなかった。
いや、気づけなかった。
カノが、笑顔の下に、隠しているものがあることに。
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メカクシティアクターズ - めっちゃいい話やん( ノД`)シクシク…感動! (2018年7月20日 1時) (レス) id: 9a678018f7 (このIDを非表示/違反報告)
凛恋(プロフ) - 面白かったです!オチはセトでお願いします!!更新頑張ってください! (2017年12月2日 23時) (レス) id: 515874b3f6 (このIDを非表示/違反報告)
うさたま - どっちも書いてぇ下さーい(泣) (2017年10月30日 5時) (レス) id: 216409e55b (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ - カノ! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cd44d13804 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり - カノがいいです! (2015年9月27日 23時) (レス) id: f4da960284 (このIDを非表示/違反報告)
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