【カゲプロ】四角関係 (ページ3)

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今日もいつもと同じ朝がくる。

キド「A、おはよう。」

カノ「おっはよ～！A！」

幼馴染みの二人が、笑顔で挨拶をしてくる。

貴女「おはよう。キド、カノ」

私もにっこりと微笑む。

すると、キドたちの家から慌てたように、もう一人の幼馴染みのセトが走ってきた。

セト「二人とも！おいていくなんて酷いっすよ！」

私たちのところまでくると、ぷくっと頬を膨らませた。

慌てていたのか、セトの黒い髪は寝癖がついていた。

大方、寝坊でもしたのだろう。

私は鞄の中からくしを出して、セトの寝癖をなおした。

貴女「セト、寝坊したんでしょ。寝癖ついてるよ」

セト「えっ、マジすか！？」

貴女「ほら、なおった」

セトの髪をとかして、微笑んだ。

すると、セトは白い歯を見せてにっこりと笑った。

セト「ありがとっす！」

ドキン…

あぁ、その笑顔を見せられると

不覚にもドキドキしてしまう。

頬が赤くなったのがばれないように、笑う。

貴女「ほら、早く学校行こ！遅れちゃうよ！」

キド「だな」

カノ「そうだね」

セト「うっす」

私たちは毎日一緒に登校する。

私はこの時間が大好きだった。

大好きな幼馴染みと、大好きな人と一緒にいられるこの時間が。

しばらく楽しく話していると、学校が見えてきた。

私の歩く速さが自然と遅くなる。

そして校門の前にある女の子の姿を見つけた。

私は顔を曇らせる。

できることなら会いたくなかった。

私とは裏腹に、隣にいたセトはパァッと顔を輝かせる。

セト「マリー！！」

ズキン…

胸に針が刺さったような感覚。

マリー、と呼ばれた女の子はセトを見つけると白い髪をふわりと揺らして駆け寄ってきた。

マリー「おはよう、セト！」

あぁ今日も

いつもと同じ憂鬱な時間が始まる…。