検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:99,528 hit

story3 ページ5

今日は黄瀬くんとデートで遊園地に来ている。




高校最後の思い出に。って。



大学も同じ所に行くからあまり変わらない気がするけれど。
























一応黄瀬くんも顔を隠してはいるがさっきから女の子達がちらちらと此方を見て話しているから気付いてるみたいだ。















「あの…黄瀬、涼太くんですよね…?」


黄「…そうッスよ」


嘘をつくわけにもいかず、肯定の言葉を返すと彼女らは黄色い歓声を起こす。





その歓声に釣られて他の女の子達も集まってくる。






























「隣の人は彼女さんですか?」






誰だかは分からないが一人の子がそう質問する。





黄瀬くんはその質問には肯定も否定もせずに営業スマイルを浮かべて

黄「完全プライベートで来てるからオレがいることは内緒にしてもらえるッスか?」

とだけ言った。




















女の子達の集団から抜け出して列に並び出す。




黄「……ごめんね」



貴「なにが?」



黄「…いや…さっきの質問…立場上ちょっと答えづらくて…」



貴「…質問…?

なんの事かわからないけど、大丈夫だよ」







分かってはいるけど分からない振りをする。
















黄「…ねぇ……」



貴「…どうしたの?」




黄「………いや、なんでもないッス」



貴「…うん。」






















問い詰めたりはしない。


責めたりもしない。



'都合のいい彼女'でいないと捨てられてしまうから。




















だからこの感情には蓋をして。

story4→←story2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (206 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
291人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まこ(プロフ) - 面白かったぁー!黄瀬くん大好き! (2015年4月13日 23時) (レス) id: e16da1368c (このIDを非表示/違反報告)
氷室辰也ファンクラブ会長 - 続きが楽しみです〜 (2015年4月5日 9時) (携帯から) (レス) id: a1dccddbfa (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 切ない…(涙)最後、みんな幸せになってほしいです。 (2015年4月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 5893ca365b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すっごく切ないです。涙がボロボロ出てきます。 (2015年3月31日 4時) (レス) id: a2162d4b3c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 切なすぎて泣けます(´;ω;`) (2015年3月30日 1時) (レス) id: 87383982e1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/haruna0325  
作成日時:2014年11月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。