story26 ページ28
・
・
ふらふらと回らない頭のまま屋上を出て、階段を一段ずつゆっくり降りる。
・
・
涙は流さない。
たえろ、たえろ。
笑顔を、作れ。
いつも、やってきた事じゃないか。
貴「…あ…はは……」
黒「……Aさん」
貴「…テ…ツ…あは、は…振られちゃった…」
黒「っ!、上ですね」
貴「やめて!」
腕を引いて、引き止める。
貴「…っもういいの、元々好かれてなんかいなかったんだから」
黒「っ…!」
大丈夫だから、と笑って見せる。
瞬間、テツヤに抱きしめられる。
黒「泣いていいと言ったでしょう!
僕の胸ならいつでも貸すと…!」
ぽろり、と一つ溢れれば、もう止まらない。
貴「…っうあぁぁぁぁん!」
黒「っ僕なら、君にそんな顔はさせない。
好きです。ずっと好きだった」
耳元で囁かれる彼からの告白。
それがなんだかとっても嬉しくて、辛くて。
黄瀬くんが泣きそうな顔でこっちを見ていたのなんて、気が付きもしなかった。
291人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まこ(プロフ) - 面白かったぁー!黄瀬くん大好き! (2015年4月13日 23時) (レス) id: e16da1368c (このIDを非表示/違反報告)
氷室辰也ファンクラブ会長 - 続きが楽しみです〜 (2015年4月5日 9時) (携帯から) (レス) id: a1dccddbfa (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 切ない…(涙)最後、みんな幸せになってほしいです。 (2015年4月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 5893ca365b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すっごく切ないです。涙がボロボロ出てきます。 (2015年3月31日 4時) (レス) id: a2162d4b3c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 切なすぎて泣けます(´;ω;`) (2015年3月30日 1時) (レス) id: 87383982e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:遙 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/haruna0325
作成日時:2014年11月8日 20時