story20 ページ22
-黄瀬side-
あぁ、気持ち悪い。
「涼太ぁ?どうかした?」
香水の匂いをぷんぷん香らせ顔を化粧で固めて、俺の腕をとる隣の女も。
俺も。
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・
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ぶらぶらと歩きながらも考えるのはAのこと。
いっそのこと、
目も、
鼻も、
口も、
髪も、
手も足も、
体も、彼女の全てをガラスに閉じ込めて、
そうして俺だけの人形になってくれれば、
そうすればこんなに苦しい思いもしないんじゃないか、なんて。
最近そんなことばかりを考えてる
・
・
ショッピングモールに入って、人混みの中に水色の髪の毛を見つける。
黄「あ、黒子っ…ち……?」
かけようとした声は途中で途切れた。
彼の隣にいるのは紛れもない俺の彼女。
頬を染めながら笑いあってる二人は、お似合いの彼氏彼女のようで。
黄「っざけんな…っ」
「涼太…?」
女の手を振り払って駆け出し、彼女の細い手首を掴む。
貴「!…あ…黄、瀬くん…?」
振り向いた笑顔だった彼女は俺の顔を見た瞬間引きつった顔に変わった。
それが無償に腹立たしくて。
黒「Aさんっ!」
黄「ッ…チッ」
舌打ちを一つして、引きずる様に彼女を引っ張った。
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まこ(プロフ) - 面白かったぁー!黄瀬くん大好き! (2015年4月13日 23時) (レス) id: e16da1368c (このIDを非表示/違反報告)
氷室辰也ファンクラブ会長 - 続きが楽しみです〜 (2015年4月5日 9時) (携帯から) (レス) id: a1dccddbfa (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 切ない…(涙)最後、みんな幸せになってほしいです。 (2015年4月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 5893ca365b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すっごく切ないです。涙がボロボロ出てきます。 (2015年3月31日 4時) (レス) id: a2162d4b3c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 切なすぎて泣けます(´;ω;`) (2015年3月30日 1時) (レス) id: 87383982e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遙 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/haruna0325
作成日時:2014年11月8日 20時