story10 ページ12
よいしょっ、と掛け声と共にドリンクの籠を持ち上げる。
持ち運ぼうとして、挫折。
貴「…流石に重すぎ」
半分置いていこう、と決意した瞬間、
ひょい、と籠が持ち上げられる。
貴「黄瀬くん!」
黄「持つよ。重いんでしょ?」
断ろうとするが、自分一人でやっても時間がかかるだけだな、と思い直し好意に甘えることにした。
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貴「黄瀬くん、ありがとね。助かった」
黄「気にしないで」
2人で話すことなんて久し振りで、少し緊張しながらの会話。
貴「あ、そうだ知ってる?公式戦の前に練習試合やるんだけど、その相手が大輝とさつきの居る所なんだって」
黄「まじで!?うっわ超楽しみ!今回こそは1on1勝って見せるッスよ!」
その名前を聞いた瞬間彼の顔は生き生きした
あどけない少年ような顔になって、思わずふふ、と笑いを漏らす。
体育館に着いて、何笑ってるンスかーと膨れる彼にお礼をして、部室に戻る。
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貴「ふふっ」
洗濯物はもう乾いただろうか、少し柔軟剤を多く入れてしまったから、きっとふわふわした良い匂いがするはず。
あの匂いはお気に入りなんだ、なんて一人で考えながら自然に頬が緩むのは、
きっと、柔らかい匂いの洗濯物のせいじゃない。
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まこ(プロフ) - 面白かったぁー!黄瀬くん大好き! (2015年4月13日 23時) (レス) id: e16da1368c (このIDを非表示/違反報告)
氷室辰也ファンクラブ会長 - 続きが楽しみです〜 (2015年4月5日 9時) (携帯から) (レス) id: a1dccddbfa (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 切ない…(涙)最後、みんな幸せになってほしいです。 (2015年4月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 5893ca365b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - すっごく切ないです。涙がボロボロ出てきます。 (2015年3月31日 4時) (レス) id: a2162d4b3c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 切なすぎて泣けます(´;ω;`) (2015年3月30日 1時) (レス) id: 87383982e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遙 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/haruna0325
作成日時:2014年11月8日 20時