痺れるほどの快.楽を【マフィア松】

No.14 ページ15

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頑丈な鍵がかけられた檻で


彼女は眠っていた









拷問されたせいか




服は所々はだけ、破れている



それだけでなく白い肌にはいくつもの痣があり、見るに堪えない色へ変化していた






床には無数の血痕

そして剥がされた爪








手に触れたものを壊す能力のせいか

手は壁に固定されている









「酷いな…」




こういう光景は見慣れてきた筈なのに

不意に出てきたのはその言葉




今更何を思っているのかが、自分でもよく分からない





それでも今優先すべきなのは彼女の救出









それを思い出し、鍵に手をかける


軽く揺すってみるが、やはり開かない






通常ならばピッキングをする所を

俺は"素手"でこじ開けた







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バキィィッ




音と共にねじ曲げられた格子は


歪な形をしているのはいうまでもない。









中に入り、彼女の手首に固定された金具も同様。


"素手"で破壊する









支えがなくなり、倒れこむ彼女の体を支える。




露出が多くなってしまった服を着る彼女を見て、俺の顔は赤く染まる




不謹慎なのは百も承知。





だが俺も男

嫌でも意識してしまう






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「…っ……よし」




覚悟を決めると、彼女を抱きかかえる





予想よりも遥かに軽いことに驚きつつ

急ぎ足でその場を後にした







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「後で手合わせできること、楽しみにしてるよ

松野カラ松くん」





背後で笑う影に気付かぬまま_____





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