痺れるほどの快.楽を【マフィア松】

No.10 ページ11

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同時刻：横浜港









コツコツ




日本刀を腰に下げ、倉庫が建ち並ぶ場所を歩く









海に面しているそこは潮の匂いがすると同時に

怪しい雰囲気を醸し出している








自身がつける赤いネクタイがゆらゆら揺れる


風が吹いているせいだ








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俺、松野おそ松は波川証券が輸出品を運ぶ

倉庫へと向かっていた






理由は制裁を下すため。









トド松にはカラ松と内容を入れ替えた方がいいと提案されたものの



俺はそれを断った









(カラ松は俺と違って情に厚いからな)





マフィアに殺.しは必ず関わってくるものだが

カラ松は必要最低限しか殺.さない









俺の内容は、倉庫で働く作業員の抹.殺


見てはいけない武器などあることから、一応全員だ








だからカラ松にやらせたくなかった



人殺.しが一番嫌いなあいつには_____









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波川証券のであろう倉庫のドアを開けると



作業員が一斉に振り向いた








その内何人かの手には、松野ファミリーの彫刻が入った拳銃が握られている









「お、ビンゴ」



そう言うと俺は一直線にかけた









「な、なんだお前‼」そう叫ぶ作業員の声も聞こえない









内ポケットにしまってあるナイフを数本取り出し

躊躇せず投げつける








刺さった事を音のみで確認すると、そばに落ちている拳銃に手を伸ばす








振り向きざまに撃つと、弾が相手の心臓にのめりこむ


赤い鮮血が飛び散る









(それを綺麗だと思う俺はおかしいのだろうか。)


馬鹿な考えを抱いたまま、壁を蹴る。









その間に相棒である"黒凪"を引き抜く






"黒凪"は100人斬っても刃こぼれしないという、

剣を扱う者なら喉から手が出るほど欲しがる幻の刀。




刀身は美しく、あらゆるものを切り裂く









その"黒凪"で相手を貫けば、いとも簡単に倒れる



その瞬間、俺の体に電撃がはしる









そう、この痺れる感覚。



この快感を得るため、今まで人を殺めてきた









この事は兄弟の誰も知らない


知るのは自身のみ。









もう戻れない所まで来ている


それを知っていて尚、やめられない







まるで薬に犯 された中毒者のように








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返り血を浴びる俺の目は


狂気に満ち溢れていた_____




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