落ち着け79 ページ30
『・・・はぁ〜なんとか逃げ切った〜』
三階の練習室から走って校門まで猛ダッシュしたので
冬というのに、背中は汗でびしょびしょになり額からも汗がでていた。
「お姉さま、大丈夫ですか?少し休みますか?」
と、司くんは気を遣って私の前に手を差し出してきた。
『いや、大丈夫です!
・・そ、それに顔、近いし・・・・//』
顔をあげると司くんのドアップがそこにはあって、目が合うとさらに顔が赤くなるのがわかってくる。
「司く〜ん?」
「はい、なんでしょうかあんずせn
ヒッ・・・・!!」
司くんの背後には鬼の姿となったあんずちゃんがいて、まわりの渦が黒くなっていた。
『あんずちゃん!!一旦落ち着こ?ね!ほら、深呼吸、深呼吸!!』
司くん、前にも瀬名先輩に怒られてて可愛そうだから、それに今回、司何も悪いことしてなくない?
「スゥーフゥースゥーフゥー・・・
よし!落ち着いた」
あんずちゃんがもとに戻るまで(約三十秒)司くんは、私の横にいて甘えてきた。
え?そのときの自分の表情?
自分でも気持ち悪いって思えるほどヤバイ顔をしてたよ・・・
『・・・ヤバッ!もう時間が過ぎてる、そろそろ家に帰らないと美味しいご飯がなくなっちゃう!!
そんじゃ、帰るね〜!バイバイ!!』
そして私は二人に挨拶をして帰った。
いや、帰ろうとしていた。
何故、帰れなかったかって?
それは・・・
さっき、マジ切れ寸前の先輩に捕まったからだよっ!!
一瞬、肩にポンッと手をおかれたときは胸にトキメキがあったけどね。
私が捕まっているなら、あとの二人も捕まっているはず・・・
なんて思ったが、二人は物陰に隠れていて、陰から「頑 張 っ て ね」と口パクで言われた。
んん、可愛い!!
じゃなくて!!
裏切ったな!?教えてくれても良かったじゃん!!ケチィッ←
そのあと、私は一対一の説教が始まった。
あぁ、ごめんね、私の愛しいご飯たち!!←
説教が終わり、学校から出たのは9時だった。
やっぱり二時間は説教するのか・・・・
なんて事を考えていたら後ろから
「おいA、もう暗くて遅い、家まで送ってやる」
と副会長に言われた。
『いえ、大丈夫ですよ!先輩は早く家に帰ってゆっくり休んで下さい!』
と、同時に暗くて遅いって分かってるなら説教長くしないでよ!!なんて思ってしまう自分がいた。
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海希 - 蘭さん» ありがとうございます!!これからも頑張って更新していきたいと思います! (2017年12月29日 10時) (レス) id: 426add2276 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - わぁぁぁぁぁ!!続編、おめでとうございます♪これからも、更新頑張ってください!応援します! (2017年12月28日 10時) (レス) id: 6e6211a93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海希 | 作成日時:2017年12月26日 9時