第３話 『かずくんとこに居るかな？』 ページ3
私は今、かずくんを探している。
今日の午後は練習が休みらしい。
良い機会だと思い、合宿所の施設の把握および、かずくんを探している。
トレーニングルームとかに居ないかな……？
暫く歩くと、トレーニングルームについた。
最新の設備が整ってて、広い部屋だった。
そこには赤い髪の大男、鬼十次郎がいた。
声をかけようか迷っているときに、後ろから声をかけられた。
「お、お前平等院たちに連れてこられた奴かいな？こないなところでどないしたん？」
声の主は種子島さんでした。←下の名前しらない
『あ、えと、かずく……徳川カズヤさんを探しているんですが、何処にいるか知りませんか？』
すると、考える素振りを見せる種子島さん。
「多分、徳川なら１番コートやろ」
『１番コート？それって何処にありますか？』
「それなら俺が連れてったるわ。おーい、鬼！一緒に１番コート行かへんか？」
え？ちょっ！？
練習中なのに声かけちゃって大丈夫何ですか、種子島さん！？
「ん？ああ良いぞ」
鬼さんが、練習を止めて出てきた。
「ほな行こか」
そう言って歩き出す種子島さんの後に着いていく。
外に出ると、走って１番コートに向かう。
距離は少ししか無くて、結構早めに着いた。
かずくんはテニスボールを壁に打ち、練習をしていた。
「おーい！徳川！」
いや、だから何で練習中なのに声を掛ける！？
私だったら顔面にボール打ち当ててるわ！！
かずくんがボールを打つのを止め、此方を見上げる。
『かずくん！久しぶり！！』
片手を上げて声をかけると、驚かれた。
かずくんが、こっちに向かって歩いてきた。
「久しぶりだな、美咲。何で此処に居るんだ？」
『ん？一軍の人達に連れてこられた』
そう言うと、呆れた目で見られた。
呆れないでよ……
「お前、美咲って言うんやな。平等院を倒したってのはお前のことやったんか」
と、納得したような声を上げる種子島さん。
「あの平等院を倒したのか！？」
声を上げたのは、かずくんではなく鬼さんだった。
そこまで驚く必要ある？
かずくんは目を見開いて驚いていた。
さすがクールなかずくん。
静かに驚く所が、さらに君をイケメンにするだろう。
何言ってんだろ自分…
阿呆らしくなってきた。
『そんなことより戻りません？空が曇ってきたし』
それから合宿所に戻り、かずくんに問い詰められたのは言うまでもない。
第４話 『此処のお風呂は良いね！』→←第２話 『うん…疲れる』
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