治くんは、おさまらん。 (ページ49)

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治くんは、おさまらん。ページ49

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「A～！信一が泣き止まへん！！

やばいやばい！どないしたらええんや！？

てか、やばいお腹減った！！！」

『はいはい、今行くよ。

というか、信一の前にあんたが少しは静かにしたらどうや？』

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あれからもう数年がたち＿＿＿

私たちの間には、男の子が生まれた。

ちなみに名前は我らが尊敬する北さんの、

「信介」から「信」の1文字を頂いて、「信一」という名前にした。

少しはこれで治くんも、父親らしくなって、色々と.......おさまるんかな？そう思ってたんやけど、、、

正直なところ、このアホさも、食欲も、何もかもが相変わらずおさまってへん。

そんな治くんに、ため息を思わずつきつつも、即座に信一をあやして泣き止ませる私。

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「そう言って、いっつも俺を助けてくれて、美味しいご飯も作ってくれるAの事、

ホンマに好きやで、宇宙一愛しとる！」

『そう、ならもう大気圏つきぬけて喋れんようになってまえ』

「うわっ！それ久しぶりに聞いたわ！
久しぶりにフルコースでやってみるか？

A～、愛しと((」

『やらんでええわアホ。

あんたが私のこと愛しとんのも知っとるし、

私があんたのこと愛しとんのも知っとるやろ？』

「っ！！ほんま不意打ちずるいわぁ～！」

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相変わらずおさまらない、

告白衝動、そして私への愛。

まぁ愛がおさまらんのは私も一緒やけど。

と、そんな私たちの甘めの空気に耐えられんかったんか、信一がまた泣き出した。

そして、またあわあわし出す治くん。

ほんまにこのパパ大丈夫なんか.......？

と、不安に思ったのもつかの間＿＿＿＿

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「信一も、Aも、

俺が全部守って幸せにしたるから、

安心してな？」

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そう、治くんは信一に笑って話しかける。

すると、安心したのか信一は少し笑みを浮かべて、すぅすぅと寝息を立て始めた。

うん、大丈夫やわ、このパパさん。

ほんま、パパになって、

また頼もしさがおさまらんようなったなぁ。

と、私はその様子を見て笑みをこぼす。

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色々とおさまらん、

そんな治くんとの毎日が、

色々とおさまらん、

そんな宮家の幸せな毎日へと変わりました＿＿

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今日も＿＿＿＿＿

治くんは、おさまらん＿＿＿＿＿

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